第3章
第3章 第34話 〜幼神は、義母とデートをする!?〜
「信長……くん。その姿は何……?」
「あ……えっと……。」
━━━━━━や、やばい……どうしよう。どうやって説明すればいいんだ??
「あぁぁぁ……。そうそう!! あれだよ!! コスプレ!! 今、ゲームアバターのコスプレをしてるんだ!!」
これで、上手く行ってくれ……!!
出来るわけないだろうと思っている……だけど、これしか選択肢がなかった!!
「あ、そうなのね!! なんだぁ〜!! 本当に女の子になっちゃったのかって思ったわ!!」
ごめんなさい……義母さん……。本当の幼女です……。
すると、ヨグさんが言う。
『お前の前世の姿はどんな感じなんだ? ちょっくら、想像してくんね?』
(わ、分かった。)
━━━━━━━━俺は想像をした。
『なるほどな。スキル発動……【極限ノ無】』
すると、前世の時の姿に変わった。
(あ、ありがとうー!! ヨグさん!!)
……ウキウキしているヘルフリートを適当に相槌しながら私はユウキを叩き起した。
「んーー?? 何……??」
今にもキレそうだが……それは置いておいた。
「なぁ、ヘルフリートの元の世界の親……おかしくねぇか?」
「おかしいって何が?」
私は直感的にこう伝える。
「"親 な は ず な の に、 恋 心 を 持 っ て い る 事 に つ い て だ"。」
「そんな馬鹿なぁ……。」
ユウキは、陽葵さんを見た。すると……青ざめた顔で私を見つめてくる。
「本当だ……。マジで恋してる乙女みたいな顔をしている……。」
「だろう……? 確か、ヘルフリートの親って……。」
「毒親だった気がするよね……?」
私とユウキは、考えていた……。
「信長くん……。夜遅いし……寝ましょ!! 私のところで寝る?♡」
いやいやいや、俺をいくつだと思ってるんだ!? この人……。あ、そう言えば……そうだった。この姿だと10歳でした★ クソが!!
「いいや、寝ませんよ……。俺は、別の部屋で寝るんで……。」
そう言って、部屋を出ようとした……。だが、義母さんに引き止められる。
「久々に寝たいのよ……お願い。信長くん……。」
少し震えた声で裾を掴む義母さん……。俺は仕方がなく……添い寝することにした……。
「ねぇ……信長くん……。私ね? 貴方のお父さんと喧嘩して別れてきたの……。」
「そ、そうなんですね。」
まぁ、俺の父親と義母さんの兄妹は毒のような家族だったしな……。
「親権もお父さんにあげちゃった……。だって、私よりお父さんがいいって言うから……。」
なるほど……。まぁ、あの馬鹿どもならそうするよな。
「私は……ね? 自由になったの……。だから、もうこの恋に邪魔などさせないわ……。」
…………今、なんて言った……? 気のせいか……?
とりあえず、今は義母さんを落ち着かせることが重要だな。
〜閑話休題〜
そして、朝になり……俺は熟睡している母さんを置いて血魔法で作った俺の分身で状況を聞いた……。
どうやら、こっちが朝だと異世界の方は真夜中になるらしい。
と……なると……こっちが真夜中になる前に帰ればいいのか。こっちの世界は血魔法で分身を作って……。
「とりあえず、今のところ……問題な点はないな。」
「そうか……引き続き……監視しておいてくれ。」
「分かった……。」
━━━━━━━━━こうして、分身との通信を切って義母さんの為にも料理を振る舞おうとして……朝食を作っている。
「んん……!! おはよう……。信長くん〜。」
寝ぼけながら、抱きついてくる義母さん。
やばい……背中に胸が……!! 胸がァァァァーー!!
「朝食作ってるので、早く顔を洗って来てくださいな。」
「はーーい!!」
そうして、子供のようにウキウキしながら……洗面所に行く義母さん……。全く、子離れしてないな……相変わらず……。
そう……前に毒親達と言っていたが……全員では無い。義母さんだけは唯一、味方をしてくれた。
何に対しても褒めてくれたり……慰めてくれたり……何でもしてくれた。自分の子供でもないのに……だ。
━━━━━━━━━今でも感謝をしている。
そして、俺と義母さんは朝食を済んだ後……朝からデートすることになり、俺は隣町の超大きくて有名なデパートに来ていた。
「〜♪♪」
機嫌いいな……今日の義母さん……。なんか、義母さんが機嫌いいとこっちまで嬉しくなる。
すると、母さんはペットショップに入り……犬を見ていた。
「欲しいか……? 義母さん?」
「義母さんね……。飼いたいと思っててもお金が無くて仕方なく見ることしかできないの。信長くんの家ってペット禁止じゃないからさぁ〜。飼いたいのは、山々なんだけどね……。」
━━━━━━━━なるほどな……。換金出来るかなぁ……。そうすれば、一匹か二匹ぐらい飼える気はするのだが……。
すると……ヨグさんが、ホイって言いながら俺の財布に5000万の大金が入る。
…………物凄く、便利ですね。
『ただし、お前の異世界から貰ってる5万ゴルドは消費させてもらうがな?』
あぁ……うん。それぐらいならいいや……。魔王学院から来る討伐料金がえげつないからな……。前なんか……。
「災厄の悪魔を討伐した金額はこれだよ。」
「えぇっと……額間違えてませんか?」
俺が見たのは……5000万ゴルドって書いてあった。
つまり、日本円で言うと……500兆円だ。
凄く、恐ろしい……。
それに比べたらね……。安い方だよな……。
「義母さん。どれが欲しい? 買ってあげるよ。」
「じゃ、この子がいいな。」
「ミニチュア・ダックスの……ブラック。」
確か、ミニチュア・ダックスのブラックって販売しちゃダメな気がするが……。
すると、店員はすかさずやって来て言う。
「あぁ、国からの許可証が出ていますので……ご遠慮なく!!」
値段は……なるほど。500万か……安いな。
「じゃ、一括で……。」
俺が500万円ピッタで払うと……義母さんや店員さん、周りのお客さん達が一斉に驚く。
「他にも道具とか買います。一括で……。」
そして、更に……このミニチュア・ダックスのクロが産まれてこの家に来たことに祝すのと、義母さんのリラックスも含め……家族貸切の日帰りの温泉旅行でも行った。
クロも義母さんも……凄く喜んでいた。
そして、高級なドックフードを家に帰ってきて食べさせていた。
「美味いか……??」
「ワン!!」
「そうか、沢山食べろよ。」
クロは、がっついていて食べていた。それを見た俺は、幸せだった。
義母さんはと言うと……
「んんーー!! この高級ステーキ……美味しいわァ〜!!」
そう……。宅配で頼んだ高級ステーキを堪能していた。
「ちょっと、トイレ行ってくるな。」
「はーい……!! 行ってらっしゃ〜い!!」
俺は、トイレに行って異世界の姿になり信長の姿は血魔法の分身を使い、複製して先に出させた。
「お待たせ〜!!」
「う"ぅ〜!!」
━━━━━━やばい……気づいたか……??
流石、クロだ……。侮れん……。
「大丈夫だよ……。本物は必ず、帰ってくるから……ね?」
そう言うと……大人しくなった。
「ん?? どうしたの〜??」
そう義母さんは言うが……。
「うんん。なんでもないよ? ね? クロ〜?」
「ワン!!」
俺はトイレで聞いていたが……。安心して、種族スキル
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