第12話 再戦
もう少しであらすじに追いつく...
今日はもう1話位投稿しなければ。
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翌日、俺は学園に来ていた。
理由はもちろん、ヒロに再戦の申し出をするためだ。
...なのだが。
周りからの目線がウザい。
なんか「何しに来たの」とか「だっせぇ」とか聞こえるし、やっぱり皆、昨日のラウラみたいに俺がヒロに負けたショックで休んでたって思ってるんだろうな。
いや、わかってたけどね?
それを覚悟した上で学園をサボって特訓してたんだんだから。
まあ、それはともかく、今日用があるのはヒロだけだ。他の事は無視するとしよう。
そう気を取り直して、周りを見渡す。
居た。
さっさと話しかけてしまおう。こういうのは早いほうがいい。
「おい」
緊張のせいか、少し強張った声になってしまった。
「...何?」
「この前の借りを返しに来た。ーーーー今日、俺と勝負しろ。」
「別にいいけど...」
少し困惑したような顔をしている。まるで“勝負になるの?”とでも言いたげな顔だ。
舐めやがって。今回は、そう簡単に負ける訳にはいかないんだよ。
その顔面に一発入れてやる!
...............
.........
......
...
その日の放課後。
俺とヒロは、再び学園の練習場に来ていた。
...あと、何故かギャラリーがいる。そこにはこの前もヒロの隣にいた聖女もいた。
「この前は手も足も出なかったが...今日はそうはいかないぜ。」
「そうか。じゃ、期待しているよ。」
「...その澄まし顔、歪ませてやるよ」
言葉を交わしながら、決闘の準備を整える。
空気を大きく吸って気持ちを落ち着かせ、剣を抜く。
その剣は、ここ3週間の特訓での傷が目立っている。それは、俺の努力の証だ。
「では、両者準備はいいですか?」
審判の確認に黙ってうなずく。
それぞれ準備が出来た事を確認した審判は、手を挙げる。
「それでは、開始!」
そして、審判は挙げたてを勢い良く下ろし、大きな声で合図をした。
さぁ、いよいよこの3週間の成果を見せる時だ!
...............
.........
......
...
最初は様子見...何て事はしない。ヒロが今までどれ程訓練してきたかは分からないが
、こちらは3週間しか魔術の訓練をしていないのだ。俺が切れる手札は少ない。
故に、勝機があるとすればそれは短期決戦だけだ!
「ーー土よ、細かく発生せよ!ーー」
これは、ファイアを見て俺が思いついた、超簡単な魔術だ。何もないところに火が発生するなら、何もない所に砂が発生してもおかしいいことなどない。ファイア程度の魔力なら何の役にも立たないし、短く詠唱したせいで滅茶苦茶効率が悪い。だが、
魔力をつぎ込めば立派な煙幕になる。
「ーー土の精霊よ、結合し発現せよ!ーー」
そして、先ほどヒロがいたあたりの上に人1人分くらいの大きな岩を発生させる。そして、そのまま重力に従い落下し、大きな音を立てる。だが、今の音は岩が“地面”に当たった音だ。
詠唱によって魔術を行使するとき、詠唱した本人と魔術が発現する場所に魔力が集まるらしい。それを感知し、移動したのだろう。ヒロはもうそこにはいなかった。
ちなみに、無詠唱も魔力が集まるらしいのだが、魔術行使までのタイムラグが短すぎて感知が難しいらしい。
そして、突如強烈な風が吹き、煙幕が吹き飛ばされてしまう。ヒロの無詠唱魔術だ。
「ーー土の精霊よ、結合し我が思い描く形へと姿を変えたまえ!ーー」
ヒロは視界が晴れ、こちらを視認するとすぐさま無詠唱で風魔術を放ってくる。
そして、それを見越して作った土壁にぶつかり、大きな亀裂が入る。
「一発も持たないのかよ!?」
あと一発で間違いなく土壁は割れる。そう考えた俺はすぐにそこから飛び出る。
だが、それを予測していたか、飛び込んだ先にもヒロが放った風魔術が迫っていた。
それを転がりながら避けると、すぐに立ち上がる。コイツに隙を与えたらその瞬間終わりだ。すぐに走り出そうとするがーーーー足が動かなかった。
「はぁ!?」
これは...水魔術か!?俺が居る半径3メートルが丸ごとぬかるみになってる。
大分まずい。このままだと一方的に攻撃される!
「結合せよ!」
だが、ヒロが発動したのは、詠唱を使った非攻撃魔術だった。
何をされたのか分からず混乱したが、今の内にこのぬかるみから脱出しようと力を込める。
ーーーーが、先程より力を込めたにも関わらず、俺の足はビクともしなかった。
更に混乱して足下を見るとーーー
ーーーーー固まっていた。地面がいつの間にか固まっており、そこに俺の足が埋まっていたのだ。
...あー、なるほど。結合せよって、そういう事ね。
「やっべ」
俺は、いきなり危機的状況に陥るのだった。
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ということで、そろそろ余裕がなくなって来た本日3本目
週間ランキングで1944位!
やったぁ!
総合?
ランキング外ですよ。(´・ω・`)
あと一本頑張ります。
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