第2話 ダブルヒロイン!?


 わたしが黒島学園の校門から入るとシスターが迎えてくれた。ミッション系だとは聞いていないのに……。


 わたしが小首を傾げていると。


「あ、この恰好ですか?わたしは黒魔術の担当です」


 なんだか、怒られそうだが呪いの力を使うのだ。呪いに綺麗ごとは言えないな。


 そんな話をしながら、校内を回る。着いたのは寮である。


「ホントだ、男女の区切りがない」


 わたしが戸惑っていると。


「編入生の歓迎会はたこ焼きパーティー!」

「しょうゆのイカ焼きだよ」


 何やらネタバレな話声が寮のロビーから聞こえてくる。シスターと二人で近づくと。


「はわわ、シスター、このかたは編入生ですか?」


 たこ焼き派の女子が慌てた様子でシスターに質問する。


シスターは肯定するとわたしに二人の紹介をする。


「はい、こちらのたこ焼き派の友恵さんで無駄に胸の大きいイカ焼き派の川菜さんです」


 イヤ、わかりやすいな。こっちの貧乳が友恵さんで爆乳なのが川菜さんですか。


「シスター、たこ焼きに決めて下さいよ、この爆乳娘はイカ焼きが良いと言うのよ」

「嫌だわ、友恵、この編入生に決めて貰いましょう」


 貧乳と爆乳の対決か、コイントスで決める事にした。コインをピーンと上に投げて素早くキャッチする。イカ焼き派の川菜に決まった。


 うぐぐ……。


 友恵が下を見て唸っている。


「負けた!なら、脱ぐ!」


 おいおい、イカ焼きに決まったくらいで、ホントに脱ぐなよと思っていると。


 制服らしきブレザーを脱ぎ始める。


「見よ、このセクシーランジェリーを!」


 確かに下着はセクシーだが胸が貧乳である事を確定してしまった。


「友恵さん、わたしはシスターとしての教育も受けています」


 要は服を着ろと言っているらしい。渋々、服を着る友恵であった。ふ~一段落した。


 で……。


 こちらの爆乳娘こと川菜さんは脱がないのかな。





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