第14話 情報災害
インターネットが普及されるようになり、様々な情報を簡単に入手することができるようになった。そして、簡単に情報を入手することができるがゆえに、情報に追いやられ生活が窮屈になっていくことがある。
世間の情報はネットニュースなどで入手できるが、身の周りの情報はLINEやFacebook、Instagram、TweeterなどのSNSから入手することが多い。
しかし、SNSを使用していると欲しい情報を数多く入手することができるが、同時に欲しくない情報も無条件に流れ込み、入手せざるを得ない。
また、SNSを楽しく使いこなせていれば良いのだが、SNSの闇に吞み込まれてしまうと正常な精神状態ではいられなくなってしまう。
私がSNSを使用していて特に感じたのは、承認欲求により様々な感覚を簡単に狂わせるということだ。ほとんどのSNSには『いいね』という機能があり、その『いいね』欲しさから本来の自分を見失う。
例えば、高価なものを持っていると周りの人から評価されるという勘違いをしてハイブランドの商品を買い漁り金銭感覚を狂わせたり、美人な彼女やイケメンな彼氏などをSNSに投稿し、充実した生活をしているというマウントをとってくる。
また、このように幸福マウントを取り合っている人たちの裏では、この幸福マウントにまんまと乗せられて精神を壊されている人もいる。
本来、幸福など比較しなくて良いものなのに、「この人はいつも楽しそうだな」、
「高価なものをたくさん持っているな」といったことなどで、他人の幸福と比較して気分を落としている。
SNSでつながっている限り、自分にとって良い情報も悪い情報も波のように寄せたり引いたりしていて、たまに来る害悪な情報が津波のように押し寄せ正常な心理状態を奪い去っていく。まさに災害のようだ。SNSによって精神を壊された人たちは、ある意味被災者である。
SNSに限ったことではないが、何事もほどほどに、自分の心理状態と相談しながら時にはやめる勇気も必要であるように感じる。
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