「えぇぇ!!?そうだったの!?」


皆んながKaru少佐を囲み、驚いて一斉に声を上げた。


「何だKaru、あらかじめ皆んなに伝えておくように言った筈じゃないか」

「すみません、皆んなのことを思うと、名残惜しくて中々言えなかったんです。あはは」


少佐はそう言って笑いながら頭をかいて見せた。

…話によると、少佐は個人の理由で今日をもって軍を引退することになっていたらしい。

…僕だって急にそんな話を聞かされて寂しいに決まっているし、僕が入隊してから丁度二、三ヶ月程経った今日だが、

Karu少佐にはそんな短い期間とは言えど、これまでも沢山お世話になった。

これからも沢山少佐とお話が出来ると思っていたのに……。


「Majorくんも、ごめんね?先に言えてなくて

俺あんなに自信満々で自分は少佐って自己紹介してたけど、すぐ引退しなきゃいけない予定だったんだよね

でも、決してマイナスな理由で引退する訳じゃないからさ

またきっとどこかで会えるからそんな悲しそうな顔しないでよ

何ならまた時間が出来た時に此処の基地にも遊びに来ようと思ってるし!皆んなも何も悲しんだり寂しがることないからそんなにびっくりしないで、」

「お前そうだったとしてもよ、ちゃんと言ってくれた方が俺達だってちゃんと気持ち整えることだって出来たのによ〜」

「Karuがそんなに軽く思ってるなら言ってくれたって良かったじゃんかー!」


周りの隊員さんからも色んなことを浴びせられ、少し焦った様子で少佐は相変わらず笑っているままだった。


「Karuって案外無慈悲だねー、Majorくん凄い寂しそうにしてるじゃん

Majorくんが目の前に置かれた突然な事実、すぐ受け止められるとでも思ったの?」

「いやあ、んー、そうですね…、…今考えてみれば、しっかり伝えておいた方が良かったかもしれないです」


少佐は、またそう言って「あはは」と笑った。

Faithfulさんも、少し呆れた様子で困ったように笑いながらそんな少佐を見ている。

…まあ、でも、事情があるなら仕方ないし、僕がぐずぐずして止める権利はない。

悪い理由だって言わなかったし、しっかり見送ってあげるのが少佐の為にもなるのかな。

僕は寂しい気持ちを少し抑え、俯き君の顔を前に向き直った。


「…と、今日はそんな話も含め、早いところ新しい少佐の任命式を行たんだが構わないだろうか?

お前には以前も伝えたと思うが、これにはKaruも同席してもらう」

「はい、以前に話を聞いておりました、自分もその予定です」

「よし、と言う話だ。早速纏まって集合してくれないか、もう誰を少佐には任命するかは決めてある」


皆んなは少しザワザワした様子で、一箇所に纏まりを作った。

「色々展開が早すぎて頭が追いつかないな。けど、新しい少佐、もしお前だったらどうする?」「いや絶対ないな、俺にはとてもじゃないけど務まらないよ」「少佐って、誰になると思う?」「ずっとFaithfulさんとかKaruのイメージだったから他の人で想像出来ないな…」

左右から、周りの隊員さん達の色々な会話が聞こえてくる。

…あれ、こう言う時って軍隊なら綺麗に整列するものなんじゃないのかな…?此処にはそう言うことはあまり重点的に見ていない…?

皆んなはそのまま、大佐に言われた通り適当な間隔で纏まって立っているだけだった。

…何だか、学校みたい。

少し想像と違って、不思議な感覚だった。

集会はもう既に始まっていて、前では大佐が皆んなの前で話をしている最中で、横にはFaithfulさんとKaru少佐が一緒に立っていた。


「まずはFaithfulの話からだ

以前に、Faithfulがソウルの持病を持っていると言う話は伝えた筈だが、彼はこの通り以前のように此処へ復帰することが出来た

だがやはり、完全に病が消滅されたとは言われていない。

よって、もう彼が以前のように私達と共に軍隊活動をしていくのは少し困難だと言う話だ」


…これに関しては、以前にも聞いた話の内容と同じだ。

それにしても、…ソウルの持病、本当に辛いんだろうな。

人間で言う心臓のガンと同じようなものになるのかな。

…Faithfulさんは、大佐までも尊敬してる皆んなのトップなのに、完全に復帰することが出来ないFaithfulさんはもっと辛いんだろうな…。


「それに伴い、Karuはこれを持って軍隊を引退…、非常に名残惜しい気持ちを覚えてしまうが、さっき彼が話していた通り、時間が出来次第また此処に顔を出してくれるとの話だ

今は、快く彼を見送ってやって欲しい」


Karu少佐にふと目を向けてみると、…少し、俯いているような様子に見えた。

そして、時折目元に手を持っていっているのが見て分かる。

…Karu少佐、もしかして泣いてる……?

……、

…一番寂しく思ってるのって、もしかしてKaru少佐だったのかな。

…皆んなにもこの話を自分から言えてなかったのも、もしかして、…自分が余計に寂しい気持ちになっちゃうから?

…少佐…、

……。

少佐もきっと、この軍が大好きだったんだろうな。


「さて、ここから本題に入るが、急ながら新しく少佐として任命する者を発表する

…心して聞くように」


また少し、周りがザワザワし始める。

…大佐が手で合図をすると、やがて皆んなもまた静かになっていった。


「新しく少佐に任命するのは———-」


Karu少佐はまた目元を手で隠すような形にした後、しっかりと手を後ろで組み直し、キリッとした表情に戻して前に向き直った。

…周りの隊員さん達も、そんなKaru少佐に気付き始めたようだ。

「あいつ泣いてんじゃん」「自分が一番寂しがってんの面白いな」「Karuってやっぱ此処の軍が大好きだったらしいよ」


「Major、お前だ」


さっきからずっとKaru少佐のことが気がかりでそっちばかりを見ていた僕は、突然名前を呼ばれた気がして大佐の方に向き直った。


「…ぇ、」


「m、Majorが…!?」「まだ入隊したばかりだろ?大丈夫なのか…?」「でも、すげぇ…!実力が大佐に認められたんだ…!」「俺達の中でも群を抜いた実力を持ってるんだ、Majorが少佐には任命されるのも納得もいく…」

全視線が、僕に向いたのが場の空気から通じて感じた。

ざわめきは、やがて歓声に変わっていく。

沢山の、「おめでとう」の声と、拍手の音が大きくなっていく。

……僕が、…少、佐……??

頭が真っ白になって、周りの音も何も聞こえなくなってくる。とんでもなく頭の中がぐるぐるして、呼吸の回数が増える。

気付けば、Karu少佐がすぐ目の前まで来ていて、手には畳まれた状態の少佐の軍服が持たれていた。


「Majorくん、まだ会ってから三ヶ月しか経ってないのに、沢山を俺を驚かせてくれたし、比べればとんでもないスピードで成長を見せてくれたね

大佐が言ってた話でも、今この軍を率いて行ける程実力が高いのはMajorくんぐらいしかいないみたいだよ

まだ分からないことだらけで大変かもしれないけど、大丈夫。皆んながきっと精一杯支えてくれるから

…これからも頑張って、俺が引退しても、ずっと応援してるよ」


…そう言って、Karu少佐は、手に持っている軍服を僕に差し出してきた。

……苦しい、

何も、考えられなくなっていく。

僕は若干震える手でその軍服をそのまま受け取る。

…僕が、少佐…?この軍を、率いる…、皆んなを、引っ張っていく、少佐、に……??

…え

無理だよ、絶対、無理だ

僕が、これから、皆んなを………

そんなの、

僕、には————

気付けば息は酷く上がっていて、

やがて、

全身の力が抜けていく感覚が、頭の先から感じられた。

——————————————————————————

…気がつくと、僕は横になった状態になっていた。

側には誰も居なくて、少し首を動かすと、

…窓際の方に、Colonel大佐が立っていた。


「…目が覚めたか。気分の方はどうだ」


そう僕に話しかけて、大佐はティーカップの用意をし始めた。


「…えっ、と、…僕は……?」

「…任命式の途中で、突然倒れてしまったんだ」


僕は、Karu少佐に軍服を手渡されて、…そこから、気を失ってしまったんだ。

…、気持ちが追いつかなくて、耐え切れなくて、…。

僕はゆっくりと手で体重を支えながら起き上がる。


「無理をする必要はない。少しでもまだ身体に怠さを感じるのならば、横になったままの方がいいだろう」


淡々と僕に話しながら、大佐は飲み物が注がれたティーカップを僕の元に持って来て、側にある椅子に座った。

…ティーカップには、紅茶が注がれているようだった。

けど、僕の身体はもう大分楽になっていて、しっかり物事を考えられるようにもなったし、頭ももうくらくらしなかった。

…息も、普段のように整っていた。


「飲めば少しは楽になるだろう。まだ熱いが、温かいうちに飲め」

「…はい、ありがとうございます」


大佐にそう伝えると、そっと差し出されたティーカップを受け取った。

…ティーカップを俯いて見つめながら、大きく息を吸って、吐いた。

ティーカップからは、湯気が立っていて、その陶器からは熱が伝わってきていた。

…とても、温かい。


「…Major、話さなければならないことが沢山ある

…落ち着いて聞いていて欲しい。…大丈夫だろうか、」


大佐が少し僕の方に身体を屈ませ、話しかけてくる。

…冷静で、真剣な表情だった。

僕は少し身体を大佐の方に傾けて話を聞いた。


「…はい、大丈夫です」

「…Major、お前の気持ちも良く知らないまま、ただただ疲れさせてしまって、本当に済まなかった

…私達の、理解が足りなかった

その点に関して、まず謝らせて欲しい」


そんな、…、大佐達は僕に謝るべきことなんて何もしてないのに。

僕が、もう少し冷静で居ることが出来れば良かっただけの話なのに。

…少し、大佐に謝らせてしまっている自分が嫌になった。


「……はい、大丈夫です」

「…、それから、少佐に任命する話についてだ

今回、私は様々な理由を持ってMajorを少佐に任命することを決定したが、

…、どう、だろうか。単刀直入に訊いてしまうが

……、少佐は、務まりそうだろうか」


大佐は、少し目を逸らしつつもそう僕に訊いた。

…、正直、自信はない。

今の状態の僕には、隊員全員を引っ張っていける力など、まだ持ち合わせていない。

能力だって豊富じゃない。多少実力が高かったとして、実戦で役立つかどうかも分からないし、…まだ、しっかりと自分を分析出来た訳でもない。


「どう言った理由で任命されるかは、既にKaruから聞いた筈だが、Karu本人も、Faithfulも、私の意見には賛成してくれた

他の隊員にしようにも、Major程実力が高い隊員は今のところうちの軍にはいない

…それこそ、皆んなの手本になるような動きをしているのが、Majorなんだ」


…僕って、本当にこんなに言われる程強いのかな。

確かに、今までも色んな人に沢山褒められてきたし、訓練でだって失敗したことがない。

…でも、他の隊員さんの方が、戦いにも慣れているし、この軍のことだって理解出来ている。

それこそ、皆んなのことも分かった上で引っ張っていける筈なのに。

…大佐がそんなに僕に拘る理由って何なんだろう。


「他の隊員と比べるのはあまり良くないが、これほど正確な行動を見せてくれるのもMajor以外に居ない

きっとMajorならば、それを活かした行動をこれからも見せてくれると

それに、やはり何度も声を大きくして言いたいのが、

強大な実力の持ち主は、この中でもMajorしか————、

…。」


少し俯き気味で話していた大佐は、改めて僕に顔を合わせて話そうとした途端、

口籠もって、喋るのをやめてしまった。

…、僕の頬に、何粒か涙が伝っていた。

だからきっと、僕のこの顔を見て、話すのをやめてしまったんだと思った。

…今は僕が涙を流すところじゃないのに。今は、大佐の話をしっかり聞いていなきゃいけないのに。…、

けど、やっぱり、色々と考えると、不安になってきてしまって。

同時に、こんな状況にさせているのも僕のせいだと思えてしまって、

その感情が、溢れ出さずにはいられなかった。

こんな歳にまでなって情けない。僕はもう涙は流さないってあれほど心に決めていたのに。

あっけなく自分の決意を破ってしまった自分を恥じた。

僕は、手でぽろぽろと零れる涙を拭った。


「…やはり、お前に少佐を任せるのはまだ早過ぎただろうか

無理だけはさせたくない。…お前の、はっきりとした、正直な返事を聞かせて欲しい」


僕は大佐に顔を向けられないまま、ティーカップに俯き、視線を落としたままでいた。

………、

大佐はきっと、ここまで少佐を僕に任せようとしてくれていて、

きっと、とても期待してくれているんだと声を聞くだけでも分かる程だった。

それに、今ここで簡単に断ってしまったら、

大佐は僕を気遣って、

もう少佐を務めさせようとはしてくれなくなるだろう。

でも、僕の口からわざわざ、「務めさせて下さい」だなんて、

こんな状況してしまった今、もう僕の口から発する勇気すらない。

あんなに人数がいる中で、しかも、こんなに早い段階で、

色々な人の意見の中、僕を選んでくれているだなんて、

こんなにありがたいことはないのは確か。

…断ることになるなら、きっと、後悔することになるんだろう。

今は確かに不安で一杯で、今だってそれがこんなにも表に出てしまう程怖くて仕方ないかもしれない。

でも、大佐は僕がこうして黙っている間も、ずっと静かに返事を待ってくれている。

確かに話される内容は突然で、大きなもので、間違いなく僕は大きく動揺した。

…それでも、僕は、折角大佐がこうして期待してくれた気持ちを壊したくはない。ガッカリさせたくはない。

自分でも散々無理だと否定し続けてきた僕だけど、やってみたいと分からないことに越したことはない。

…そんなの、まだ経験していないんだから、怖いに決まっている。不安に決まっている。

実際に経験してみないと、自分がどう感じるかだなんて、今知ったことではない。

…僕は、ティーカップに視線を下ろしたままだった顔を、やっと大佐に向け、

返事をして見せた。


「…僕、やります」


大佐の顔は、少し驚いた表情に変わった。

…けど、真っ直ぐに僕の目を見てくれている。

僕は、その目を決意に満たした色で見つめ返し続けた。


「…それは、誠か?…もう一度訊くが、大丈夫なのか?」


今までだって僕はここまでやってこれている。

その僕が、今此処にいるんだ。

思い返してみれば、今までの僕の中に、物事を諦めたような僕はいない。

いずれにせよ、必ず経験しなければならないことだ。

…それに、僕には、

僕には、皆んながいるから。

今までもずっと、今日だって、ずっと、

皆んなが応援してくれているのを僕は知っているから。

…皆んなが今までも僕を支えてくれたから、今の僕がいるから、

だから、僕は、


「はい、やります…!」


大佐は僕を見つめ、同じ表情のままで少しの間固まっていた。

…すると、大佐は椅子から立ち、僕の方に一歩近付くと、身体を屈ませ、

僕の頬に手を当て、しっかりと自分の方に向かせ、僕の目を真っ直ぐに見つめた。

…僕の目に迷いはない筈。たった今、決めたことだ。

決意したことなんだ。

もう、今に考え直せば怖くなんてない。

僕は、僕の目を見つめ続けている大佐の目を見つめ返した。


「…その返事に、偽りはないな」


僕の目を見つめていた目線は、やがてゆっくりと下ろされ、

大佐は小さくそう呟いた。

そしてそのまま、そっと僕の元を離れて行った。

…ふと、僕ははっ、として、手元の紅茶に目線を下ろした。

……気付けば、折角大佐が淹れてくれた紅茶も、一口も口を付けないまますっかり冷めてしまっていた。


「…すみません、紅茶を、冷ましてしまって…」

「構わない。それが気に入ったのならば、またいくらでも淹れてやろう」


僕は、冷めてしまった紅茶にやっと口を付ける。

…冷めていても、大佐が淹れてくれた紅茶は仄かに良い香りを空気に混じらせ、

そして、どこか、温かみを感じるものだった。


「…先程は、情けない姿を見せてしまって申し訳ありませんでした

…しかし、本当にこんな僕で宜しいんでしょうか…?」


まだ余韻で、ほんの少し不安が残っている僕の口からはそう言葉が溢れてしまい、大佐に向き直る。


「勿論だ。私が良かれと判断し、Majorを選抜したんだ

…それに、私はお前のその心構えに惹かれた

自信がない中でもやり切ろうとするその立派な精神。幼いながらも備えられているとは、大したものだ」


大佐は窓の方を見ながら、そう僕に伝えた。

…、


「…、ありがとうございます」


僕は、精一杯の気持ちを込めて、大佐にそう返事をした。

やっと、僕の頬が少し緩くなったのが感じられた。




僕はKaru少佐から受け取った少佐用の軍服を抱え、大佐の部屋を後にした。

いつもなら、部屋の前で仲のいい隊員さんが待っていてくれる筈なのだが、

今は丁度皆んな昼食の時間で、廊下は静まり返っていた。

僕は、廊下に足音を響かせながら、自分も食堂まで足を運び始めた。

…食堂に向かいながら、僕はさっきのことを思い出す。


『自信がない中でもやり切ろうとするその立派な精神。幼いながらも備えられているとは、大したものだ』


……。

きっと、大佐は、心の奥底で僕が任命を受けることを分かっていたんだろうな。

だから、最後もきっとあんなことを言っていたんだ。

…大佐は、相手の心が読めるから。

僕が決断を下すまでの頭の中も、きっと大佐にはずっと筒抜けで、

全部全部、

初めからお見通しだったのかも知れない。

…。

…それでも大佐は、僕の口から発される返事を、その時まで待っていてくれていた。

…僕の考えていたことを全部知っていながらも、

僕が実際に、自分の意思で口に出す返事を、

焦らせることもなく、促している様子もなく、

ただ、ずっと、静かに待ってくれていた。

そして、頬にあの手を当てられた時の大佐の顔。

あの時に初めて、大佐の顔をはっきり見たような気がする。

僕から見て右目は赤の輪郭の中に濃い青の瞳、左目は緑の輪郭に黄色の瞳をしていた。

…そんな、宝石のように輝やき光った目からも読み取れる、僕の目の奥や、心の中までも覗き込むような表情。

…あの顔が、僕の頭に焼き付いて、

しばらく、離れそうになかった。

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