第10話 阿修羅ちゃん、ピンチ?
ジムは、緊張に包まれていた。
突然、変な男が大声を出して入ってきたのだ、それは緊張もするだろう。
遠巻きに様子を見ていた1人が、その変な男が天外だということに気づいた。
「あれって、修羅天外じゃないか」
メディアにはほとんど出ない天外だが、気づかれてしまい、男達は、少しざわつく、その中から1人の男が出てくる。
少し脂肪がついた体と顔にふてぶてしい態度で天外に応対する。
「この時間は関係者以外は立ち入り禁止だ。
、腰抜けの格闘家がくる場所じゃないぜ、おっさん」
明らかな挑発を取る男は、横柄な態度で天外の近くに歩み寄る。
天外は、右手の親指で自分の顔をかきながら気にしていない素振りをみせる。
「聞いてるのか」
そう言うと、男は右手で襟首を掴む、天外は表情を変えない。
「喋れる豚か、珍しいな」
男は、顔真っ赤にし、自由な方の左腕を振りかぶり、殴るモーションをとる。
が、男の拳は天外に届かない。
その前に、天外の右掌低が顔面を捉えてていた。
天外は、そのまま顔面を掴み、左手で撃ち抜くと、男は力なく前に倒れこむ。
一瞬の事で、回りが静まりかえるが、すぐさま集団の中から怒声が上がる。
「ふざけるな」
「只で帰すなよ」
「出口ふさげ」
ジムにいる全員ではないが、何人かが、こけにされたと怒りの感情で天外と阿修羅を取り囲む。
手には鉄アレイといった武器を手にしている輩もいた、その数は、10人程度である。
阿修羅は、経験した事のない事態に、少し心配した感じで、天外に身を寄せる。
この事態、無事にジムから出れるのか。
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