第7話 阿修羅ちゃん、いきどおる。
都心に並ぶビルの中でも一際、高く豪華さを出す三ツ星ホテル、その一室である記者会見が行われていた。
長テーブルの中心に腰掛ける、スーツから、溢れでそうな筋肉な短髪の男、名前は、藤谷。
その藤谷の前には、光輝く大きなトロフィーが置かれていた。
そのトロフィーは、先日国内で行われた、ある格闘技団体のトーナメントの優勝トロフィーである。
その格闘技団体の名前は、『アルティメット・ユナイテッド』
1年前、最強の格闘技団体として立ち上げ、ボクシング、レスリング、空手等、多種多様の格闘技を取り入れ、格闘技ブームを復興させた。
その団体のトーナメントが行われ、初代トーナメント覇者がこの藤谷であった。
先日のトーナメントの質問の後に、1人の記者がある質問をした時に、緊張に包まれた。
「このトーナメントに参加した選手は全て世界トップクラスでその中で頂点を取りました。
よもや、敵なしという感じですが、次に戦いたい相手はいますでしょうか?」
藤谷は、少し苦情を見せ話始める。
「このトーナメントに参加した選手は皆、強く脅威でした。
次に戦う、というか戦いたいという相手は1人ですかね」
「最強を名乗りながらも戦う事もない名前だけの『最強』『口だけの最強』もう、名前を言わなくてもわかりますかね。」
「『修羅』次に戦うなら彼らですかね、まぁしかし、彼らは、言い訳も最強ですから」
会場に笑い声が溢れた。
この放送は、一部テレビで放送され、その放送をテレビで見ながら、食事をしていたのは、修羅の一家であった。
修羅天外は、夕食の魚を食べながら、表情ひとつ変えずにいた。
阿修羅は、その事が悔しく、その後何も話す事なく、直ぐにベッドで横になった。
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