第4話 メアストリレイ

メアストリレイ

目を開けると俺は、謎の空間にいた。

「!?ここは……!?」


 「え?本当にこの子が新人の子?」

赤髪でベリーショート、露出が高めの服装で強気そうな女が俺を見て言う。


「確かに冴えなそうな顔だな……」

 長身で細身、眼鏡をかけたインテリ風の男が言う。


「静かに。」

 すると、部屋の奥から大柄の男が出てきた。


「ちょっと、フォン!本当にこいつが神に選ばれた新人!?本当に!?そう見えないんだけど!」

「アカネ珍しいな、俺と気が合うようだな」

「だよねお兄ちゃん!この冴えなそうな男がメアストリ・レイに入れるような能力があるの!?」

「あ、あの……すいません」

「この子、能力、まだ覚醒してない。」

「え!?まだ覚醒してないの!?マフィちゃん、それは本当?じゃあ本当に使えなそうな子じゃん!」


 あ、あの……勝手に僕の悪口を言うのは……まだ初めて会ってから数分の話ですよね……できない子だと勝手に決めつけないでもらえますか……いや、能力なんてもってないけど。


 この世界では世界人口のうち、6%はバイユーエンの神から何らかの”能力”を与えられているらしい、という話は聞いたことぐらいはある。周りにはいなかったから、本当にそんな奴いるのかよ、空想上の話じゃねえのか。なんて思ってたけど。……そもそも、手紙に書いてあったりこいつらが言っていた、めあ、、、なんとかってなんだ?


「あの!!すいません!!!」

勇気を出して大声をあげてみた。すると、全員が静かになってこっちを向いてきた。

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