第3話 ザークス教本部へ

ザークス教本部

「ザークス教本部……ここか。」


 数日後、俺はバイユーエン都市部にあるザークス教の本部に来ていた。

 ザークス教とはバイユーエン国民が信仰している宗教の一つだ。

 大きな宗教で幼いころに教典を教わるとはいえ、厳しい取り決めがあるわけではない。

そうこうしているうちに大きな門を潜り抜け、誰かいないか、と人を探した。


 「何しているの」「うわっ!!」


 う、後ろに人が!?いつの間に!?誰だ!?

 ととっさに後ろを振り向くと、140センチくらいの漆黒の髪、病的なまでの白い肌、ロリータのような服装の女の子が立っていた。


 「何しに来たの……」

 「い、いや、キミ、誰?ここの人?」

 「……能力……」

 「え?」

 「ついてきて。……エマリエール・サリュート。」

 「!?どうして僕の名前を!?」


 その瞬間、俺は闇に包まれた。

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