第6話

 は!よ、夜?15時くらいだと思った。あれでも、由花に催眠アプリを見せられ。


「はあー!?」


 なんであいつは催眠アプリ持ってんだよ。おかしいだろ。


 そう言えば、机の上に何か置いてあるな。


 ん。写真?



 ???は???


 行為をしてるだと。童貞じゃない!?意味がわからなすぎる。



◇◇◇◇◇



 やっと起きた。もう、何もかも遅いんだからね。証拠写真は。いや、このスマホには動画ね。


 さて、こんなことになっちゃった健人は学校はどう過ごすのかね。


 まあ、当然私の彼氏になってくれるよね。いや、ヒモになってもらいたいね。それは厳しい気がするけど。


 でもなー。睡眠薬を使っておけば良かったな。無駄に催眠アプリを使わなくて済んだのに。


 それでもこの争奪戦は、元から狙っていたのと催眠アプリで勝ち確だったわね。残念だったわね、水端さん。そして、谷川さん。谷川さんは戦いに入ることも出来なさそうだけど。だって、まだ自分の恋心に気づけてないんだから。もしかしたら、まだ芽生えてないかも。



◇◇◇◇◇



 今日はずっと彼のことが気になって眠れない。やっぱ、菫に相談しようかしら。


「もしもし、菫。夜遅くにごめんね。」


「もしもし、美咲。大丈夫だよ。私もまだ寝れてなくてね。夏休み明けてすぐだからしばらく寝るのも遅い気がするしね。」


「そう。なら良かった。」


「?どうしたの?」


「あの相談したいんだけど。そ、その...。」

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