第4話

放課後となりました。始業式なので早いね。やっぱり、そして女子が一クラスくらいの人数で絡んできます。うう、流石に辛いな。


「あなた。名前は?」


「えーと、君は転校生の水端みずはなソフィアだったよね。僕の名前は藤末健人だよ。」


「藤末くんね。よろしくね!」


「そういえば、ハーフなの?」


「そうよ。お母さんがイギリス人なの。」


「そうだったんだね。」


 そういえば帰国子女だった気がするけど。



◇◇◇◇◇



「藤末健人だってよ。美咲は同じクラスなんでしょ、聞いたことなかったけどどんな人だったの?」


「えーと。今までの容姿をそのまま言うとすごい隠キャでオタクでデブだった。」


「えー!本当?あんなイケメンで普通に受け答えしてるのに?」


「そうよ。だから変なの、何があったのか気になる。」


「美咲がそんなに男子を気にするなんて。もしかして一目惚れ!」


「そ、そんな訳ないでしょ。」


「本当かな〜。」



◇◇◇◇◇



 相変わらず。地獄は続いています。水端と会話してから、質問攻め。本当辛い。友達なんていないから助けを呼べないというか。他の男子からの視線は嫉妬しかないからね。友達がいても助けてくれなさそう。



◇◇◇◇◇



 何よ。あの光景。あんなんじゃいつ取られてもおかしくないじゃない。特に転校生の水端だったかしら。要警戒しないと。どうやったいいかしらね。やっぱ、既成事実を作るべきかしら。催眠アプリはよりつく女どもに使いたいところではあるわね。


「健人。他の女なんかと付き合ったら殺すわよ。」



◇◇◇◇◇



「ん!?」


「「「どうしたの!?」」」

「「「「健人くん大丈夫?」」」」

「「何があったの?」」


「「「「「どきなさいよ。」」」」」


「大丈夫だよ。」


「「「「「「良かった。」」」」」」

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