第2話
そういえば、健人ってバイトしてるのか。いや、してないはず。親がまあまあ金持ちだったはずだし。毎月のお小遣い5万円はでかい。取り敢えず、家に帰ってきたから、残りを確認しよう。
1万!?少なっ。
計画破綻のピンチ。オタグッズをできる限り高く売るんだ!
〜〜〜〜〜
こんな作業で何時間も消費させられるとは。
そう、オタグッズを高く売るには箱に入れるだけでもかなり効果がある。しかし、あまりにも量が多く、箱とその物自体を探すという作業に時間がかかりすぎていた。外を見て見ただけで分かる。夜だ。
「あー。飯食べないと。」
そんなことを口ずさみながら冷蔵庫に向かい。そして開けると。
「しょ、食材が〜。」
ない。食材がない。ドリンクばっか。しかも、なんかのコラボの奴ばっか。スーパーはもう閉じているような時間だ。コンビニ飯はやだな。バランスの取れた食事をしたいんだ。
結局この後コンビニへ行き完○メシを買って食べました。バランスは悪いかもしれないけど栄養を取れてるからマシだよね?
〜〜〜〜〜
翌日、二、三カ所を周り、全てのオタグッズを売り捌いて読書感想文用の本を買い、今スーパーで1週間分の食材を買っています。この後スポーツ用品店に行ってプロテインを買う予定で、食事は事前に決めてあるからすぐに買い物は終わりそうだ。
「ん!?なんでここに?」
「いや、いちゃだめかよ。」
「だって、毎日コンビニとか出前を取ってる人がスーパーにいるんだよ。驚くでしょ。まさか私のことを追いかけて...」
「いや、違うけど。」
なんで、このタイミングで幼馴染に会うのかな。めんどくさい。
『追いかけていたことはバレてなさそうね。しかし、なぜスーパーに定期的に見張ろうかしら。』
「どうした?考え込んでるけど。」
「いいや、夏休みはどうしようかなって考えてただけよ。じゃあね。」
「じゃ、じゃあね」
まあ、後はサラダチキンを買って一旦帰るか。
◇◇◇◇◇
あの催眠アプリを使って無理やりダイエットをさせようと思ってたけど、様子を見てから使うか判断することになるなんて思ってなかったな。痩せさせて絶対に私の彼氏にする。
だって、小学生だったときあんなにイケメンだったんだから。
◇◇◇◇◇
ん!?なんか寒気がしたけど大丈夫かな。
レジに並んでる最中で寒気がするのは普通はないので心配するのは当然だが、そんなことは家に帰ったくらいで忘れるのが普通だし、当然、自分も忘れていた。
その後、プロテインを買い、翌日から、ジムに入ったり、ランニングしたりダイエットを始めた。
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