ソースの二度付けかな?
「あ、それとこちら納品の靴下です。ディア君のと、大会のと、ミーシャのパンスト」
「ありがとうございます! 待ってました!……まぁまぁンマイッ! 40SP!!」
ばしーん! と、ミーシャの尻を叩きつつ査定を行う神様。感心した時の表現で「膝を叩く」ってのがあったけど、そんな感じかなぁ。
ちなみに今のは大会の、私の対戦相手お姉さんたち纏めての査定ね。
「そしてこのミーシャのパンストは……うん! やはりホワイトソース系です! 熟成期間は短いながらもしっかりとした恥じらい。そこそこ意趣返しできた満足感もあり、股にギュッと押し付けられたしっぽの焦りが覆いかぶさるこれは――そう、ラザニア! ラザニアです!!」
と、パンストのクロッチ(股間部分)を四角くくぱぁと広げて掲げる神様。
「んんー、先日納品されたばかりですが50SPあげましょう!」
「おぉ、やるなミーシャ……!」
お、いい査定が付いた。……しかも本人の尻をパンストでぐりぐり撫でてる。ソースの二度付けかな? ウチは別に禁止してないから好きなだけつけておくれ。
「ディア君ちゃんのは……えへへ、いいですね。初めて人前でのゴスロリと、ミーシャに負けて視線を集めながらの脱衣靴下……これはそう、例えるなら恥じらいイチゴのショートケーキ&ホロリとした苦みのチョコケーキ! 合わせ技100SPあげちゃう!」
バチンバチン! とミーシャの尻を叩き嬉しさを露わにする神様。1つあたり50SP、ディア君も最近納品したばかりでまだ日が浅いというのに、結構な高得点だった。
残高は1520SPですわよ。
……20SP、なんか使っとこうかな。じゃないと神様に520SPを端数として使えと言われかねん。
「じゃ、この端数の20SPを何かスキルに使います」
「むっ、それなら120SPのこちらがおススメですよ!」
と、カタログを開く神様。20SPつってんのにひとつ上の桁増やしてきたわ。
えーっと、何々……ほう。銃術スキルLv4。確かに私の武器は今のところ銃だけども。いらなくね? 空間魔法あるし……
「実はこのスキル、原材料高騰の煽りをうけて、今度200SPに値上げするんですよ。だからこの価格で買えるのは今だけなんです!」
「なん、だと!?」
カタログに書かれた価格が改定される……そういうのもあるのか! ずっる! 神様ずるいっすわ!! っていうか原材料高騰ってなんですかねぇ!?
ほんっとあの手この手で無駄に使わせようとしてくるなぁ!
え? 買ったよ? 値上げ前にね。残高1400SP。
ただこのスキルが使えるかというと……あれ、このスキルでできる事全部、空間魔法で再現できるぞ……? 跳弾とかやってたよ大会の時に。
魔法禁止ルールでも銃で戦えるようになった、くらいか……? むむむ。
とりあえず私もミーシャの尻を腹いせに一発叩いておいた。ばちーん。
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