説得力ありますねぇ……!!
神様案件のためディア君には先に帰ってもらって、私はミーシャを連れて教会へとやってきた。
「おい、マジで洒落になってねぇにゃよカリーナ。ホントに教会じゃん?」
「だからそう言ってんじゃん。ほら入るよミーシャ。ちわーっす、納品に来ましたー」
「はーい、礼拝堂へどうぞー」
軽いノリでうさ耳シエスタに礼拝堂へと通される。
「……え? え? どうすればいいにゃ?」
「とりあえず適当に座って、お祈り?」
ミーシャを伴って祈りをささげると、そこは神様の領域だった。
そしてそこには、神像のモデルとなったような女性が待っていた。
「――お待ちしていました、ミーシャさん」
「にぇっ……か、かかか、神様ぁ!?」
「そうです私が神様です」
ニッコリ笑う女性。……あ、ちょっと後ろで神様(本物)がコソコソ操ってる。人形だこれ。腹話術っすか? 上手いっすね。
「ミーシャ、あなたには呪いが掛かっている可能性があります」
「え!? そうにゃんですか!?」
「なので、この場にお呼びしました。さぁ、私に身を委ねてください」
神様の言葉に素直に従い、ミーシャは神様(人形)の太ももの上にお腹を乗せた。
そっと神様(本物)がミーシャの尻側に立つ。
「では触診します。触りますが、リラックスしてくださいね」
「にゃ、ひゃいっ」
緊張でガッチガチである。まぁ神様って言ったら普通はそうなるよな……
……で、神様(本物)はいつものにやけ面でミーシャの尻をおもむろに揉みしだいた。
「ほら、リラックスリラックス」
「あ、にゃ、にゃぁぁ……」
あっというまにトロトロに溶かされるミーシャ。テクニシャンだなぁ。
私はそっと神様(本物)に空間魔法で語りかける。
「……あの、神様? まさか尻を揉むためだけにミーシャ呼んだんですか?」
「そうですが?」
「呪いは?」
「可能性はありますね。可能性はいつだって無限大ですから」
嘘かーい! 知ってた。
「……しいて言えば、靴下好きの私がここまで惹かれる尻の秘密を知りたくて?」
「ガチで神を喜ばす尻じゃんミーシャ」
「そして直に触って分かりました。……このお尻、混沌神さんと同じ感じなのです!! びゅーりふぉー! まーべらす! えくせれんッッ!!」
マジかよ。混沌神と同じ尻の持ち主だというのか、ミーシャ。
「ふぅ、満足しました。特別にSPを30あげましょう」
「……尻ポイントですか!」
「尻ポイントです!」
ばちーん!とミーシャの尻を叩く神様。「ぴにゃあ!」とミーシャが鳴く。
そんで「もう10回たたけば、ミーシャさんの尻に呪いは存在しなくなります」とか言ってるけど、別に10回たたかなくても呪いは存在しないよね? 叩きたいだけじゃん。
ミーシャもミーシャで「お、おねがいしますにゃあ!!」とか言ってんじゃん。
「はぁぁぁ……すぐ騙される超かわいい」
「あんまりいぢめてるとまた信仰やめるとか言い出しますよ?」
「大丈夫でしょう。だってミーシャですよ?」
説得力ありますねぇ……!!
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