果たしてセーフなのだろうか……?
私カリーナちゃん!
よく考えたらドワーフ姉妹丼という選択肢もアリなんじゃなかろうかと考える女の子!
合法ロリと合法ロリに挟まれてぇんだワ。両脇に抱えてハーレムしてぇー。
そのうえで掛布団のようにディア君に乗ってもらったらもはや完全にロリハーレムなんだがなぁ……!!
ってディア君は観賞用、観賞用なのだ。
まぁ、今朝起きたときめっちゃその、アレだったけど。
狭い布団だったからな……その……ディア君の長い突起を、口で、その、しゃぶっててな。寝てる間に寝ぼけてやっちまったらしい……エルフ耳しゃぶりを。
おかげで今朝は目を合わせてくれなかった。ごめんて、機嫌直しておくれよう。え、恥ずかしくて目が合わせられないだけ? あと恥ずかしかったのは耳じゃなくて……
……あー、うん。太ももに当たってたね確かに。でもいや、朝の生理現象は仕方ねぇよ。うん。わかるわかる。むしろ健康な証拠。あれエロい気持ちじゃなくてもなるからさ。
朝食のパンにキノコとカニっぽい物を挟んだサンドイッチを食べつつ、サティたんと一緒に今後のお話だ。
「で、サティたんいつまでカルカッサに居るの?」
「んー、アイ姉も気になるし、定期商隊に参加するからあと2日くらいはいるよぉ」
共同で護衛を雇って移動する商隊があり、それに参加費を払って便乗するとか。
本来はソロの商人とか別の町に行きたい個人はこういうのに参加することで比較的安全に町の間を移動するのである。私達は無視してるけど。
「カリカリは?」
「とりまダンジョン潜ってみる予定だよ。宿も一週間とってあるし、しばらくは冒険者カリーナちゃんってことで」
「私もお供しようかなぁ。おつまみ狩ってきたい」
何、サティたんも腕に覚えがあるタイプなのか。
そういえばサティたん、ソロで行商人する冒険者でもあるんだよな……実際どのくらいの強さなんだろう?
「あるじ様、サティは
「ちょ、アイ姉。はずかしーからやめてよぉ。カリカリ、別に私酒癖が悪い訳じゃなくてね? そういうスキルがあるんだよぅ」
サティたんは酔えば酔うほど強くなる『酔拳』スキルの使い手だったようだ。酒を飲むと身体強化もかかり、速度も上がるらしい。酒がガソリンってやつか。
しかも武器は鉄製の酒瓶をメイスやヌンチャクのように振り回すんだそうな。
一緒に行ったら見せてもらおうかなぁ。……フレンドリーファイアしないでね? こっちが無敵モードで超硬いのバレちゃうから。
「にしてもこのカニっぽいの美味いね。酸っぱいソースもいい具合。なんの肉?」
「シルクスパイダーの脚肉の茹でたのですね。ソースはアーマーアントからとれた酸と馬乳を使ってるらしいです! キノコもダンジョン産のマイコニドですよあるじ様」
「蜘蛛と蟻と歩くキノコかぁ……美味しいなぁ。うん」
アイシア、頑張ってカルカッサ名物っぽい地元食材で美味しそうなサンドイッチを探してくれたらしい。実際美味しかったのでよくやったと褒めてあげよう。
「えぇ……カリカリのそれ、アレたべてたの? やだ、しばらくキスしないでよぉ?」
「ちょっとまって。どれ? サティたん的にどれがアウトなの? 蜘蛛脚? クロウラーはいいのに?」
「アーマーアントの酸だよぅ。あれ鉄も溶かすんだよ? 歯ぁ溶けちゃうよぅ」
鉄鉱石を溶かして食べる、鉄鎧のような外皮を持つ大アリらしい。そのまま盾や鎧に加工できるから獲物としては結構人気だとか。
「ちゃんと処理して薄めてるから大丈夫らしいです、あるじ様」
「……そっか。でもあとでちゃんと歯を磨いとこうね、アイシアとディア君も」
多少溶けても治せるけど、虫歯予防は大事だからね。最悪、空間魔法でインプラントだから……
「ん? というか、しばらくしたらサティたんにキスしていいの?」
「? 私とカリカリの仲じゃん。いいよ」
「ちょっとまってサティ。あるじ様とどういう関係なの?」
「……遊びの恋人? ねっ、カリカリ」
「お、おう!」
やべぇ、私ってば恋人いない歴=年齢を脱却してたのか。感動した。遊びだけど。
「お、お姉さんってサティさんと付き合ってたんですか?」
「いやぁ、そうだったみたい。えへへ、可愛い恋人でしょー?」
「……エルフには冗談が通じないなぁホント。って、ちょ、だから口近づけないでよカリカリ。今日一杯はマジ無理だからね」
やん、肩を抱き寄せたら小さな手で顔を押しのけられた。好き。
「……まぁ英雄色を好むと言いますし」
「ハッ。大丈夫だよディア君! 私の愛はディア君にもちゃんと向いてるからね! またお耳しゃぶらせてね!」
「そ、それは……うう。は、はい……」
ディア君は赤い顔で頷いた。いいのか。やっちゃうぞホントに……観賞用美少女の耳をしゃぶるのは果たしてセーフなのだろうか……?
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(おかげさまで書籍化決定しました! ありがとうございます!
なので3月いっぱいは毎日更新できるよう頑張るぞい……っ!)
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