第2話 旅支度

あれから俺は聖女におんぶされていた。

どうしてかって? 俺は歩けないんだ。仕方がない!!

ぐふふ。髪のにおいいいな


「は~疲れた。あれが私の家」

「おい!いきなり下すなよ!痛いだろ」

「あーごめんごめん」

そういって目の前の洞窟に入る。洞窟の入り口には木の板が張ってあってドアがついている。

よく作れたな


「おじゃましま~す」

「ちょっとまっててね。すぐご飯出すから」

「ありがと」

「♪~」

鼻歌うたってる


どんなリズムだよ

音痴か?


「はいどうぞ!」

俺が座ったテーブルにパンが置かれた

「いいの?」

パンなんてあるのか。すごいな

「なんでパンがあるんだ?」

「私が魔法で作ったのよ」

「作れるの?」

「スキルとの複合魔法よ」

「なんのスキル持ってるの?」

「私は宿すスキル。そこに命とかを宿したりするの。聖女用のスキルだけど私のだけ欠陥品だったの。でもその代わり魔法で作った彫刻に性質地価を宿せるの。例えば土で作ったパンの形をしてる物に食べ物のパンの性質を宿せるの。それがそのパン」

「へ~」

土で作ったなんて聞きたくなかった。

食べてみる


うん。ふつう。まあこんな状況だし仕方がないか


でもすごいな旅に必要なもののひとつ解決だぞ


「旅になに持ってくんだ?」

「ん~食料はいらないかな。あとは……寝床とか?」

「持ってけるわけないだろ」

「そっか~何か対策が必要だね。」

「とりあえずこのあたりの地形ってわかるか?」

「全然わからない」

「じゃあまずそれからだな。すこしずつ探索範囲を広げてって拠点を作りながら旅をしよう。それが安全だ」

「さんせ~」

気楽だなー


「俺寝ていい?」

「うんいいよそこのカーペットで寝てね。ベッドは私のだから」

こういうのって二人で寝るんじゃないのか?

まあ期待してなかったしいいだろう

「わかった。ありがとう」

何に感謝してるんだ

「え?ほんとにあそこで寝るの?風邪ひくよ?絶対痛いよ?寒いよ?」

「いやじゃあ二人でベッドで寝るか?」

「いいよ」

「……は?お前女だよな?」

「どこをどう見たら男に見えるの?」

「いやそういうわけじゃない。」

「どういうことよ」

「いいやじゃあ俺あのベッドで寝るわ」

「りょーかーい」

あいつ天然か?

「おやすみー」

「うんおやすみ~」

ほんとにいいんだ。



10分後くらい



あ ベッドに来た

ほんとに一緒に寝るのか


「ね ねえ」

「どうした?」

「や やっぱり恥ずかしいからあそこで寝て?」

上目遣いはひどいこんな至近距離で。

「はー わかったよ」

俺は立ち上がってカーペットのある床で寝る

「ありがと。そうだ私の名前はロメリーあなたは?」

「俺はレオ」

「そう、今日からよろしく」

「ああ よろしく。」

眠い


すや~

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