人殺しスキルを持つ勇者は落ちこぼれ聖女と一緒に魔王に拾われて異世界最強

りゅじー

第1話 プロローグ

これはスキルという一つの個性によって、人間から嫌われ追放を受けた二人の男女の物語


俺はレオ今日で18歳になる。そう誕生日だ。18歳の誕生日になると神様から職業を与えられる。


一体俺はどんな職業をもらえるのだろうか?たのしみだ!!


さらにこの世界にはスキルというものがある。スキルは人によって変わる。だが大体の場合職業にあったスキルが付与される。まあ簡単に言うとちょっと違うがランダムだ。


時は朝6時。職業の付与は朝の10時からなので早めに起きた。


それにしても楽しみだな。どんなスキルかな?

騎士とかがいいな!国民を魔族から守るんだ!

そんな期待をはるかに超えることが起きるなんてまだこの時は思ってもいなかった。



「ではこれより職業付与の儀式を始めます。よろしくお願いします」

ここは図書館。職業の付与の最初のほうだ。俺は目をつむって祈る


どうかいい職業が当たりますように。


お願いします。お願いします。


「」

そして机の上に立って杖を持ち詠唱をしている魔導士様がいた。


魔導士もいいな!


魔導士は詠唱をしている。


なっが!

こんなん覚えてるのか……


そして30秒ほどたった。

「皆に職業が付与された。いまから皆に水晶を触ってもらう。この水晶は触れている者の職業を示す。順番に並んで水晶を触れ」


「俺が先だーー」

「俺だー」

「どけー!」


うるさいなー、俺は列の後ろのほうに並んだ。

水晶は10個あり10個列を作って水晶を触っていく

10個だから効率がいい。

さらに今日が18歳の誕生日の人しか来ないのですぐに俺の順番が来た


水晶を触る。

すると水晶は金色に光った

「こっこれは!……勇者様だ!」

「こっちにも勇者様が現れたぞ!」


え!俺、勇者!?

騎士になれたらいいなーて思ってたけどその上の勇者になれるなんて!

でも俺一人じゃないのか……残念だけど

勇者になれてよかった!

「勇者様はこの先で王様が待っています。どうぞ」

王様に会えるのか!

光栄だな!

歩いて先に進む



「君たちが勇者かね?」

「はい!そうです!」

「元気で何よりだ。君たちには一刻も早く国民のために魔族の討伐に向かってほしい。だから勇者限定でスキルを先に付与する。職業とスキルは一人一個必ず持っている、それを引き出すのがさっきやって儀式で今からスキル用の儀式を始める」


スキルが早めに知れるのか。勇者のスキルはどんなのだろう?強いのがいいな


「では始める。」

「え!王様がやるんですか?」

「もちろんだ。スキルの儀式が行えるのは王職だけだ」

「そうでしたか。すいません。続けてください」

「では始める。」

詠唱長いな。儀式だからなのかな?





「おわったぞ。この水晶を触ってくれ」

「はい」

水晶を触る

黒っぽい赤に光った。

「こっこれは」

「なんのスキルですか?」

「お前に勇者の資格はない!!。今すぐ消え去れ!」

「えっなんでですか!」

「お前はなぜ勇者なのに人殺しのスキルを持っているんだ!」

「人殺し!?知りませんよ!消え去れはひどい!!」

「国王の権限でお前を国外追放する」

「そ、そんな……」

怒りが収まらない。悲しみがこみあげてくる


どうしてだよ……俺はただ勇者になれて浮かれてただけなのに。

スキルは選べないんだよ!俺のせいじゃない。俺は何にも悪いことしてないのに


そのあと魔導士5人と騎士10人で俺を引きずり国外へ放り投げた。

ひどいじゃないか。

俺がなにしたっていうんだよ!!


俺は歩き続けた。地図を持ってないのでどこに向かってるかわからない。

歩いて、歩いて、歩いた。10時間ほどたち足が疲れた。

前は10時間も歩ける体力なんてなかったのに。


勇者になったからだろうか。


俺はそのまま倒れて寝ようとした瞬間

「こんなところで何やってるの?」

そこには俺より少し小さい女の子がいた

「君はどうしてここにいるんだい。ここにいちゃ危ないよ。子供がこんなところに来ちゃだめだ」

「子供じゃない!私19歳!!」

「え?」

どう見ても10代前半だろ

「ほんとに?」

「ほんとだよ」

「でも何でここにいるの?19歳でもここにいる理由にはならないよ」

「私聖女なの。でも人間をいやせない。魔族と動物しか癒せないの」

「それってホントに聖女?」

俺と同じようなものか

「今度はあなたの番よ」

「俺は勇者なのに人殺し用のスキルを持ってるんだ。それで王様に国外追放だ!って言われて追い出されたよ」

「そうなんだ……ならさ私と一緒に旅しない?」

「どうして?」

「君行くあてあるの?」

「ない」

「じゃあ一緒に旅しようよ。このままだと君死んじゃうよ。いいの?」

「よくない。」

「じゃあ旅しよう。目標は何にする?」

特に行きたい場所もないし……そうだ!

「俺は復讐がしたい。そのために旅についていく。いい?」

「ん~いいよ。私もあの国は嫌いだったからね。王族と貴族は国民をいいように扱うし、私は聖女なのに人を癒せないからそれでいじめてくる。食べ物は買わせてもらえないし住む場所もない。友達からは裏切られて唯一の私の助けてくれる人を殺した。残酷にね。ほかにもいろいろある。だから私は乗るわその話。でも一つ条件。無理しないこと。復讐が終わっても生き甲斐がないとかで自殺しないでね。」

「わかった。じゃあ決まりだ!」

ぐぅぅ~

俺のおなかが鳴った。

「ふふ。食べ物あるからついてきて!」


ここからが俺の本当の人生の始まりだ

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