第6話忘れ物

「いま、開けます!」

ガチャ

「ごめんね、忘れ物しちゃって」

「ああ、大丈夫です。」

「それと、泊めてくれてありがと」

「はい」

「どこにいったー?」

忘れ物って珍しいな。

「ん?わ!石束くん、猫飼ってるの!?かわいい」

「みぃ」『うお!急に持ち上げんな。』

「私、猫すきなんだよねー」

「みぃ」『じゃあ、両思いだな!』

何言ってんだ…

「あ!それより、忘れ物」

ゆっくりサキを降ろす

「僕も探します!何忘れたんですか?」

「え?いや、大丈夫だよ。」

「何か教えてもらえれば」

「え、ああ…」

なんか遠慮気味だ。もしかして不味かったか。

「あの、下着…忘れたの…」

「みぃ」『おお…そりゃ大変だなぁ』

「ああ、すいません…」

「まぁ…一緒に探そ」

下着を忘れるとは…

で、どこにあるんだ

「みぃ」『足元!』

あっ…ブラジャー…

「あっ」

声に出た

「どうしたの石束くん…あっ」

「み、みつけ、まし、た…」

「あ、ありがと」



「じゃあ、またね」

「はい、」

「また、困ったら泊まらせてね、その時は忘れ物はしないから」

「みぃ」『また来るのか!?やったぜ』

「またね、猫ちゃんあ、この猫ちゃんの名前は?」

「サキです」

「じゃあ、またね、石束くん、サキちゃん」

ふぅ…なんか疲れた。

大学行かんと。

「両思いだったなんてな!」

「何言ってんだ…」


つづく

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現代の魔法使い @tensuke0628

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