第3話お邪魔します

家に着いた

黒猫はまだ寝ている

ガチャ

「お邪魔します」

「どうぞ、拙宅ですが」

「そんなことないよ、綺麗じゃん、玄関、こだわってるんだね」

「そうですね」

ここはアパート

アパートにしては綺麗な所

玄関ぐらいしかこだわれる場所がない

玄関からまっすぐいくと、リビング、右側に小さな和室その和室からシャワー室にいける

左にはキッチン

リビングはシンプル

真ん中にテーブル

その縦にソファ、テレビが並んでいる

「とりあえず服乾かしましょう。コート預かります」

「ありがとう」

てか、美玖奈さんの服を乾かしてる間どうしよう

服…よく考えたらない…

「ほんとありがとう。私、家バーから遠いから」

家、遠いらしい


だけどわざわざうちのバーに来てくれている

いいお客さんだ

家が遠いらしいから、濡れた体のままだと困るかなと思い、家に招き入れた

「石束くん、バーから家近かったんだ。」

「はい、割と」

ススッ

「服、ここ掛けていい?」

「ああ、どう…」

下着姿である

大人な色…じゃなくて!

「え!、下着、大丈夫なんですか」

家では、ずっと下着姿だったり…するのか?

「え?大丈夫だよ、だって私、石束くんのこと、好きなんだよ?」

「えあ、そういう…」

たしかに好かれてるんだろうけど、ちょっと困る…

「私は少しでも、君を誘惑したいの」

ちょっと意識してしてしまう。

頑張って意識しないようにしよう。

無理では?

ちょっと目を細めて見つめてくる。

おもむろに立ち上がる

「何か食べますか」

「いや、もう、十分だよ」

「ああ、そうですか」

「明日大学大丈夫なの?」

「あ!一限目からです」

「じゃあ、早く寝ないと…って私のせいで寝れてないんだけど」

「シャワーとか、自由に入っちゃってください。僕もう寝ますので」

「シャワー、入らないの?」

「いつも朝に浴びてるんです」

「僕のあの布団使っていいので」

「いや、大丈夫、石束くんも布団で寝て?」

「いや、それは、僕が招いたのに」

「石束くん"も"ね」

「え…」

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