第21話 真なる王たち
オリュンポスには、ゼウスとポセイドンの呼びかけにより、『真なる王』たちが集まった。
集まったのは、
神々・天界を統べる『神王』ゼウス
海界を統べる『海王』ポセイドン
魔族を統べる『魔王』
ドラゴン・竜人を統べる『龍王』--黄金龍アルハザードと邪悪龍ヴァデュグリィ--
エルフ・妖精を統べる『妖精王』ニヴィアン
そして冥界を統べる『冥王』の名代として冥女王ペルセポネー
の七柱の王たち。
ただし、黄金龍は『誰も知らない聖地』、邪悪龍は腐海の『封印の地』からの思念体のみでの参加だ。
「朕は別に構わぬ。ヤツとはもう長い付き合いだ。ヤツの思惑を阻む理由などない故な。」
と魔王が口火を切る。
「具腐腐〜!妾も構わぬのう。獣王が『真なる王』に加わるならば、新たなる物語ができるというもの!それは、妾たちの心を躍らせるものになろう!」
邪悪龍ヴァデュグリィが賛意を示す。
「わたくしからは、全て冥王様の御心のままに、と申し上げておきましょう。」
と冥女王ペルセポネー。
「獣人たちは、魔族の支配下にある。故に獣王を『真なる王』に加えると均衡が崩れるやも知れぬ。」
黄金龍アルハザードが反対する。
「力を得た獣人たちが暴走し、要らぬ混乱をもたらす危険性を考えていただきたいですわ。」
妖精王ニヴィアンも反対する。
「冥王様!」
冥女王ペルセポネーが取り乱す。その時、地上では、冥王を大賢者ゼニスが討ち取る寸前だったからだ。
「何!『バイデント』が…冥王を…」
「それを為したのは獣王…」
「冥王から授かった『バイデント』を友を守るために捨て去るとは…」
「力を得ながらも必要ならば投げ捨てる…『真なる王』としての器の片鱗を見せてくれましたわね…」
「ならば…」
「反対する理由は…」
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