第3話 冷たい雨



冷たい雨が窓を叩く時

氷の世界からやって来た人が冬の到来を教えてくれる


透き通る雨の滴が

冷え切ったガラスを伝い

伝言板のように白い文字になっていく


まるで季節の言葉が分かるように

窓を眺め読み解いていけば


寒い季節の気持ちが

懐かしく伝わってくるのは何故だろう

厳しい寒さの中に

厳しい季節の囁きを聞けば


今年の冬を如何に過ごすかと

湯気を上げているココアに訊いてみる

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る