第2話 気を叩く者



早い朝

暖炉に火を入れて

少しは暖まったかと思い

働き出せば手足が凍り


白い息で両手を温めても効果なく


部屋に戻り

両手と両足を温めて


山が白くなる前に森へ入ろうと


灰色の空を眺めながら

まるで意気消沈した自分を見ているようで


俯き加減で歩く林道に

けたたましい音が

気の鼓動が止まるような思いがしたかと

顔を上げれば青ゲラが小枝を渡り


小鳥にさえも笑われているようで

そっと自笑してみる

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