第51話 今の政治とはなんなのか?

 立憲民主党りっけんみんしゅとう自由民主党じゆうみんしゅとうと、新党首が決まったが、これもどうやらもうすぐ解散総選挙かいさんそうせんきょが行われるらしいが、その為の人気取りだったようだ。


 しかしながら、立憲のほうは元総理の野田氏をトップにえたが、明らかに年齢のせいか元気がない。直前まで行っていた、共産との共闘が成ったならば、選挙では勝てる見込みはないだろう。同様に教頭の話がなくなったとしても、前の選挙から何もしていない「文句言うだけ野党」にどれだけ投票されるかは知らない。


 もっと混乱を極めたのは自民党の方だろう。対外人気があり、大陸側に譲歩しない姿勢の高市女史が党首になるとまずかったのだろう、地方票、党員票がばらけるように9人も立候補したが、候補者の中には決選投票前の予備投票で、一桁しか票の集まらなかった人物も数人いた。

 これは総裁選そうさいせんの国会議員推薦者枠20人をはるかに下回っているので、名前貸しがあったのだろう。

 そうして国会議員の票を見てくれのいい小泉氏にすることで、高市女史を落選させるつもりだったのだろうが、地方議員、党員内で、小泉氏の人気が全くと言ってよいほどなかった。

 私から見ても小泉氏は、口だけで行動力の伴わない人に見えていたので、国会議員以外の票が、高市女史の外には、10年近く党のために何もしていない石破氏に流れた。

 その為高市女史と石破氏の決選投票になったが、微差で石破氏が総裁となることになったようだが、これも想定外だったのだろう。


 石破氏は近年、党の運営を批判するだけで、政治家として形になることは何もしていなかった。しかし、もう一方の高市女史が総裁になると、明らかに大陸方面とは距離を置くことになるのだろう。それを嫌った親大陸派が、引退して現在三階にひっこんだはずの親中議員の親玉だった人物を総裁選の途中で、大陸に行かせている。


 この辺も小泉氏の話あたりだったのだろうが、意に反して小泉氏は予選で敗退したため、最悪を回避するべく、準最悪の石破氏に投票し、こうなったのだろう。


 ここからは、私の予想だが、どうも今年中に解散総選挙があるようだが、野田氏も石破氏も勝てないであろう。かといってほかの野党も勝てず、自民党も立憲民主党も議席を減らすのかもしれない。そうなると、両代表共に責任問題になり、すぐに首のすげ替えが起こるのは見えている。


 アメリカも中国、ロシアもそうなのだが、日本も有権者の意図を議員や国家元首がくめない形になっている。政治が溶けてしまっている。

 同じことは英国や仏国などなど多くの国で同時多発的に起きている。数日前にバングラディッシュの国家元首が変わったが、それもいつまでもつのやら、時代は混とんとして先が見えないようになってしまった気がする。

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