第28話 オーバーテクノロジー
今度開催される、大阪万博には「空飛ぶ車」というものが発表されるようです。この場合、その車体がどれだけの高度で移動するのかが、私的には気になります。
この乗り物が地上から数メートル上空を航行する場合、私の評価は「危険な物体」であり、リニアモーターカーのように数センチ浮かんで移動する場合、その評価は「エネルギーの無駄遣い」となります。
数年前のドローンによる撮影に条件が付いたように、同様のものが現在戦場で活動しています。武器としての活用の意図がないとしても、数メートル上空にあるものは、位置エネルギーを持ち、その状態を保つには、ヘリコプターのホバリングのようにエネルギーを消費します。
また、リニアモーターカーのように浮上し、摩擦係数を抑えるだけでも、そのエネルギー消費量は、一般の乗用車に比べて高くなります。乗用車は止まった状態ならエンジンを切ることも可能であるからです。
夢のない話というかもしれませんが、20世紀に発明された乗り物に「コンコルド」というものがありました。マッハ3(1秒間に1000m以上)を超えるの速度で移動し、フランスとアメリカの間で就航していましたが、後続機がつくられなかったために、現在では就航していません。ランニングコストを回収するための「運賃」が割に合わないものであったからです。
また20世紀後半に日本は「ホバークラフト」ものを作成しました。水陸をアタッチメントの交換なく移動できる機体とされ、その運航は機体から噴射する「風圧」で浮き移動する機体でしたが、実験機がつくられた以外その後、実用化はされませんでした。
理由は機体の構造上、陸地も水面も平面であることが求められ、災害時の、
日本はリニアモーターカーの技術を長く研究し、JR東海がその
この車両がじそく00Km/hで運行したとすると、東京ー名古屋間の移動時間は新幹線に比べ、約半分になります。
逆に東海道線を乗り継いで普通電車、急行電車のみを利用し、東京から、名古屋まで約7時間程度ですが、特急券の費用が掛からないため、運賃は約半額程度です。
ではこの状況でリニアモーターカーで東京-名古屋間の移動運賃として適切な料金はいくらになるでしょう。ちなみに新幹線ひかり号普通席を使用した場合の金額は現状の約10300円とします。
いくらまで出せますか?
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