第4話 最近天気予報が当たらない気がする

 最近、天気予報が当たらない(外れる)日が多いにように思える。何故だろうと考える。


 自分は気象予報士きしょうよほうしではないが、一通り、衛星写真、天気図は読めるし、今の発表されている天気図(気象庁含む)に違和感を感じることが多い。

低気圧が2つも3つも近所にあるもの、あれは元は1つの低気圧を等圧線とうあつせんが乱れた形で書かれていた。そして、低気圧に吹き込む風の強さを示す雲の流れは、前線で描かれていることが普通だった。


 また冬に日本海側で雪が降ると、山を越えて太平洋側に抜ける風(谷を抜けるものは省く)は山に雲がぶつかり、そこで雨や雪を降らせるので、関東平野に雪が降ることが少ない「上州じょうしゅうの空っ風」と呼ばれた群馬の冬の風は北陸や長野で水分が落ちるので、乾いた風になるからそう呼ばれていた。

 南岸低気圧なんがんていきあつが発生した時にある気象予報士が新潟などの日本海側でも雪にお気を付けくださいと言っていた。

 何かがおかしい、この場合は関東で雪が落ちるので、水分を補充できなかった風は空っ風になる、そして起きたのが最近では、糸魚川の大火事だった。あの日もこの時期の南風で、乾燥した空気の日だった。


 最近気象予報士の人の話を聞くと、何か理解できない発言が多い例えば『曇りのち時々雨、所によっては雪が降るでしょう』これは予報なのか?としみじみ思う。また日本は火山列島なので、太平洋側と日本海側を分ける山脈がある場合が多い。その場合はフェーン現象がおこる湿気の少ない風が山を下りるときに温度が上がる現象である。それを理解しているのか?また風向き、風の強さによって日本海側でも雪の少ない地域はある。わかりやすいのは新潟市(合併前)は雪が少ないと呼ばれる地域だった。

 理由は雪の降る時は、基本北から西の風になる。そして風の強く寒い日は西寄りの風がなり、雪の多い時は北西の風になりやすい。

 そうして大雪の降るときは風も強い場合が多いので、沿岸部より、長岡や魚沼、上越などの風と逆側に山のある地域が大雪になりやすい。雪雲ゆきぐもが新潟市を通り抜けるからなのだが、それを理解しているのだろうか?西風の場合は能登半島が防波堤の訳w利をするのを理解しているのだろうか?そう思えない予報士さん(テレビ局の職員)が多く見える。

 気象学とは、地学《》ちがく(ちきゅうかがく)と同時に地理学が必要となる。地形や気候区分、偏西風の流れなど、気象に関連するものが多いからだ。

 最近の気象庁の発表データを見て思うのは、過去のデータベースはあるのだろうが、地形や地球温暖化などのデータの更新がされているのか不安になる。


 その天気予報の信頼性の低下から、最近は大雪や台風の除法に対してそれを聞いた人々が無茶な行動を起こしている気がする。おかげで大雪の中の大渋滞のような行動になっているのならばからしい。まあ無茶をする方の考え方もあるだろうが、どっちもどっちともいえる。ただ自分の行動に責任を取りたくない人が増えた気がするのは間違いではなかろう。


 

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