設定無視?いつ終わるのコレ
「ごめん」
「ごめん」
険悪なムードに耐えきれず同時に謝っていた。
僕たちはタイミングがすごく合う。
だからこんな難解な設定にも立ち向かっていけるだろう。
立ち向かう?この物語どうなってるの?スライムが言った設定無視?倒したら、次の日に…ってあの言葉何?もう。攻略不能。
悶々と考えていた。するとミキちゃんが言った。
「黒崎君、私と一緒にスライムに食べられよっか?」
「へっ!?」
そして力強い声で続けた。
「頑張った私たち。色々試したじゃない?でもこれ以上どうにもならなくない?やり尽くして、それでもダメなら、身を任せてみるってどう?」
そしてミキちゃんは深呼吸する。
「わたしももう一回自分の気持ち整理してみるから。スライム決戦の前に…」
プツ僕は吹き出しながら言う。
「そんな物語どこにもないよね本当僕らって何してるんだろ」
笑うミキちゃんが可愛くて、手を繋ぎたくなった。けど我慢した。
僕たちなりに考えた結果。
スライムと戦わない。
そう決めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます