第7話 戻

 やってみた、そして、地に足がついた?いや、浮いてる?まるであの青くて丸いキャラクターみたいだ。人間の自分がいるところまで、必死に走った。気のむくままに、いや、勝手に体が動いてるみたい。そして、見つけた。思わず涙が出てきた。なんだか、哀しい。いや嬉しい?僕がいた部屋にあるものは、一輪の花だけ。結局、全然みんな僕のことが見えていない。もともと視界にも入ってない奴のことなど気にするわけない。そんなことわかっていたけど、考えてみるとまた胸が痛くなる。

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