第14話
「それじゃあ、行くよ、マリちゃん」
駅のホームで坪洗がマリを呼んだ。
「ハイ」
トランクを持ったマリが素直に応じる。
(サヨウナラ、ママ、椛島さん)
心の中でそうつぶやいて、マリは
列車に乗ろうとした。
「待て!行っちゃいけない」
大きな声がした。
椛島だ。
「椛島さん」
「騙されちゃいけない。そいつは金融業者や
裏ビデオ世界と結託して。マリちゃんを
騙していたんだ」
マリが坪洗を見た。
「いっ、いや、その」
坪洗がしどろもどろになる。
「ワーッ」
坪洗はトランクをその場に置いて、
列車に飛び乗った。
「椛島さん」
「うん」
「それじゃあ、借金はないのね」
「ああ、マリ、結婚してくれ」
「椛島さん」
マリが椛島の胸に思い切り
飛び込んだ。
(終わり)
わたしバージンですがデリヘル嬢やってます。なにか⁈ @k0905f0905
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます