第4話

「それじゃあ、マリちゃん」

デリヘル(男性天国)の練習場(?)で

坪洗がマリに指導を開始した。

「とりあえず裸になってみてよ」

「イヤです」

マリがあっさりことわった。

「ブーッ‼」

坪洗が飲んでいた牛乳を思い切り

吐き出した。

「いや?」

「ハイ」

「どうして」

坪洗が宇宙人を見るような目で

マリを見た。

「わたしは心から愛する人にだけ

自分の肌を晒したいんです」

マリがキッパリと言い放った。

「いい!!」

何がいいのか坪洗が素っ頓狂な大声を出した。

「お客さんはもうやりまくってる女には飽き飽きして

るからね。キミみたいな純情可憐な美人と

一発やりたいと、あっ、いや失礼、つきあいたいと

心から願っているんだよ」

坪洗が懐から一センチほどの分厚さの札束を取り出した。

「300万ある。手付金として受け取ってくれたまえ」

坪洗がマリに札束を無理やり握らせた。


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