第5話 ゲーム制作に興味がある訳

僕が中学に入った年にコンピュータ部が創設されました。

僕は入学当初は兄が入っていた科学部に親友だった奴と入る予定でしたが、小6から同じクラスのK君がコンピュータ部に入るのを聞いて何だかコンピュータ部の方が面白そうな感じがしたので親友だった奴とコン部に入る事にしました。

少々コンピュータかぶれの顧問と中1のみの部員の構成でした。コン部といっても当初は顧問のMSX2+一台しかありませんでした。5・6人の部員と放課後の2・3時間では出来る事も限られていたので、僕は祖父にねだってMSX2+を買ってもらいました。これで自分の考えたゲームが作れると浅はかな考えが浮かびました。

しかし、コン部では顧問は何も教えてくれないので、ベーシックマガジンの投稿プログラムを写経したゲームを遊んだり、部室は雑談部と化していたので、僕は次第にサボるようになり家でゲームをするようになりました。それを不満に思った親友だった奴が先導に僕を部室から締め出すような事をされたりしました。

それはさておき、2学期には別の先生の家族の持ち物のMZを顧問が借りてきて、コンピュータに詳しい上級生がやって来てゲームを遊べるようにしてくれたりしていました。ハドソンのゲームもあったので事情の知らない自分は新鮮な感じがしました。

3学期には町からPC98が大量に支給され、いよいよ部活動らしくなるのかな?と思っていたのですが、結局はベーシックマガジンの写経や98のゲームを遊ぶことがメインだったので、僕は帰宅してゲームをした方がマシに思えて帰宅部員と化していました。

結局3年間では大したゲームも作れず、長年無念な思いが燻ぶっていました。今になって思えば自発的に主体的に行動出来ていればもっとマシなゲームが作れたのかもしれませんね。何しGoToしか知らずGoSubを理解していなかったのですから…。

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