第3話 ガンダムに嵌まった訳

僕には一学年上の兄が居ます。兄は6月生まれで僕は3月生まれなので、実際は2年近く離れています。兄は情報通で何処で知ったのか面白いコンテンツを我が家に持ち込んできました。

そんな中でも、僕の琴線に触れたのがBB戦士でした。僕が今の地元に引っ越してきた小6の頃でしたね。パーフェクトガンダムのBB戦士を兄が買ってきました。それを見せられて僕も欲しくなってしまいました。僕は昔から兄が買ってくるものを欲しがる癖があるみたいで、同じものを両親にねだったりしていました。

当然パーフェクトガンダムを僕も買いました。それから兄もゼータプラスとかスペルリオルガンダムを購入していましたが、それ以上に僕がBB戦士を買い漁るようになったのを見かねたのか次第に購入するのを諦めて、兄のBB戦士を僕が引き継ぐ形になりました。そして僕はBB戦士の為に今まで購読していたコロコロからボンボンに鞍替えしたり、僕の中でSDガンダムの占める割合が多くなりました。ボンボンに移ってからは0080のリアルタイプの記事を読んだりしてレンタルビデオを借りたりしたのですが途中で借りるのを止めてしまいました。アレックスやケンプファーのBB戦士は是が非でも購入しようと息巻いていたのにSD止まりでした。

僕が決定的にガンダムに嵌まったのはF91でしたが、それも当初は前売りチケットの特典のF91のBB戦士が目的でした。もしBB戦士に出会っていなかったらガンダムに嵌まる事は無かったと言っても過言ではありません。それと同時にF91がSDからリアルタイプへ移行する切っ掛けになったと思います。中学生の頃はアニメはリアルタイプしか許せなくSDのアニメは邪道とか矛盾しまくっていた自分が居たのも認識しています。しかしながらそれも仕方のない事だと思います。僕が中学生の頃は、リアルタイプの作品、とりわけ富野作品の宇宙世紀モノを見たくても劇場版しかレンタルされていなかったんですよね。仕方なく当時F91よりもプッシュされていた0083をレンタルで観ても面白く感じられず途中でリタイアしてしまいました。中3の頃、同級生からガイアギアの存在を知らされましたが、ガンダムはアニメで見るものだとスルーしてしまいました。

そんな状況で僕がライブで観た富野ガンダムはVガンダムが初めてでした。F91の続編として期待して観始めましたが、お洒落なSF観が感じられず違和感を覚えながら見ていました。それでも毎週欠かさず見ていました。ガンプラも買い漁りました。テレビの前でガンプラを作りつつ放送を待ちわびていた帰宅部生活を送っていたのを懐かしんでいます。秋口になるとファーストガンダムの再放送がテレビ埼玉で始まり、高校生活はガンダムシリーズの再放送も楽しめる環境になり、その上少年エースでF91の続編であるクロスボーンガンダムも始まり、アニメ・漫画・プラモ・ゲームとガンダムに青春を捧げたと云えるでしょう。

そして大学3年の時にターンエーガンダムを欠かさず見続けガンダムに一区切りつける事が出来ました。後に買いそびれていた小説を揃え、聞き逃したガイアギアのCDを中古で入手し、富野宇宙世紀モノはブルーレイで揃え、ガンダム関係はお腹いっぱいになりました。現在はガンダムだから宇宙世紀だからといって何でも揃えようとは思わず、俯瞰した立場でガンダムに関心を抱いています。死ぬ前に閃光のハサウェイは終わるのか気掛かりですが…。

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