後日談(オチ)

「ふぁあ……」


 目を覚ますと、頭がズキッと痛んだ。

 昨日は仕事から帰ってそのまま寝ちゃったらしい。

 ベッドの上には脱ぎ散らかしたスーツと鞄が散乱していた。

 髪の毛もベタついていて、気持ち悪い。

 お風呂に入ろうかななんて思っていると、慌ただしい足音が私の部屋まで向かってきているのが分かった。


「お姉ちゃん!」


 扉が勢いよく開き、寝癖だらけの妹が姿を現した。

 妹は息が上がっていて、何か大変なことがあったのだろうということが分かる。


「なになに、どうしたの。ていうかノックしてね」

「あの人また来てる!!」

「……え?」


 まさかと思い、リビングに降りた私は唖然とした。

 そこには木戸藍果がいたのだ。

 藍果は私の姿を認めると、さーっと顔を青くした。

 そして頭を抱えて、


「うわああまただー!!」

「まただね……」


 今日も長い一日になりそうだ。

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なぜか「微推し」が家にいたので、とりあえず手料理振る舞ってみた 羽槻聲 @nonono_n

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