択一の国

 僕は今星を見ています!!

2日ほど星を見ています!!!!

たまに半分レプリカの愛車を磨きながら…

厳密には愛車のホイールカバーを...

城壁の外で、

肩に乗った一匹の白いドラゴンと共に

僕は今星を見ています!

何故かですって?

それは2日前の朝...


『えぇ〜旅人さん2人ですね?』

「そうだ、2人だな」

『えぇ〜では、入国審査ですが、問題をひとつ答えていただきます』

「問題ですか?」

『そうです、深く悩まないで答えてくださいね』

こうして、問題を解くことになった、

黒髪にターコイズブルーの瞳の少年...

「あれ。」「なんだい」「なんでも...。」

彼はルア...若き旅人だ。

もう一人...

銀の髪を滑らかに垂らし、

目はパステルピンクで

猫のように細い瞳孔を持つ女性...

彼女の名はシュネー。

さて、話に戻ろう

『えぇ〜ではこれを』

と紙を渡される


[問題]世界的作家の○○が、あなたの

家に居候しており、部屋で長年失踪

していた△△シリーズの新作を

描いております。

そして自身は家族と暮しています。

ある時、火事になり、

あなたはいち早く気づきましたが、

片方しか助けられません。

あなたなら家族と○○、どっちを

助ける?/


「そうですね...僕は家族と住んだことないんですよね.......」

そして沈黙。

「そうだねぇ、作家を助けるかなぁ私は責任負いたくないし…。」

えへへと頭を搔き銀がなびく。

『えぇ〜はいっ!ありがとうございました! 結果はすぐに出ますよ!』

と門守は奥に行き、少し時間ができる。

師匠は...

「少年...落ちるな!」

「...ドヤ!じゃないですよ...何故です?」

と本当に直ぐに門守は戻ってくる。

何やら紙とカードを持っており...

それを師匠に渡すと....

『えぇ〜それパスポートだからね補給も無料だからしっかり利用してねー。あ、君は審査には落ちたので星でも見て待っててねー。』

....。

「ほう...。じゃあ少年の車は補給のために使わせてもらおうほら、鍵鍵〜!」

そうして僕にはテントと渡す時に

こっそり取ったホイールカバーだけが残った。

後、レーション2日分。

テントは無い、巫山戯るな。

そして師匠は城門の中に消えていった。

去り際に、

「この辺りはドラゴンでるかもよっ」

と付け加えて....


 そして今カバーが、

これ以上無いくらいツルピカに輝いています。

この星々に負けそうにありません。

翌朝、師匠が門から出てきました。

「ドラゴン出た?おっ、なんかいるじゃん」

たたたたたたたた....ぴた。

そうして戻ってきた車に乗り込み、

「なんでハジかれたんでしょうか...」

「おっ、知りたい?うーん、それはねぇ、やっぱ教えないわ。自分で考えなぁ〜....おぉ〜可愛いねどうやって見つけたのこの子」

国に入れなかったけど仲間が増えました。

2日ぶりのシートは

なんだか大きくなった気がします。

どるっ...たたたたたたたたたたたた.....

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る