必殺防衛人


「お、おい...!!そこの旅人さん...!」

なんかの事務所から

おっさんの声がしたが、

スルーする。

「ちょ、待って...!話だけでも…!!!」

着いてこられたら困るので

事務所に行くことにした。


 銀の髪を滑らかに下ろし、

パステルピンクの瞳に

猫のように細い瞳孔を持つ女性。

彼女の名はシュネー。

もう1人は適当に伸びた黒い髪に、

ターコイズブルーの瞳を持つ、

一応主人公の少女...

「むっ...」「どしたーん」『何事!?』「いや、なにも?」

少年、ルア

彼らは得体の知れ無い

中肉中背の中年の話を

聞くことになってしまった。

あ〜1日が始まったばかりなのに。


「よ、よかった...私は元、この国の偉い人なんだが訳あって狙われているんだ....! あぁ!行かないでくれッ! だから私のボディガードになって欲しいんだ...ギルドポストまででいいんだ....!何だって?"話だけ"聞いたから帰る...!?た、たのむ!金貨をやろう!たっぷりだ!! ホテルの1等部屋に泊まれるくらいには! .....あぁ...ありがとう本当にすまない....。この物をそのギルドポストに持っていくんだ! 君達はさっき言った通りに送り切るまでの護衛をしてもらう....いいかな?では頼むぞ....!!」

そんな感じで"善意"と"誠意"を胸に、

大体の得体は知った男を護衛することにした。


 事務所を出て1つ目の信号に

差し掛かったところ...

だったったったったっ!!

「覚悟ォ...!!」

なんか来たのでシュネーは

ゲシッてやって黙らせた。

「センセツギイキマショー」

この師匠が魂のこもってねぇセリフを

吐いたので進む。

そうしてまた広い交差点...

「うぉおぉおぉお...!覚悟だ──!!!」

また別のが来たのでシュネーが

肩をガシッてやってグッて黙らせた。

「センセススミマショー」

喋ったけど喋ったかどうか

分からないセリフを合図に歩き出す。

「きえぇえ!!チェスt....」

石ころを投げた

こうして郵便局に着いた

郵便局で物を渡し

「ふ、ふう...ありがとう渡すものは渡した!! もう大丈夫だ!ありがとう...」

そうして特に働いていた...と思う

シュネーは袋を渡された

中には30枚の金貨...

...ん?

面白い。

そうして自称偉い人とは別れた...

「あの人は何を渡したかったのですかね...?」

「知らない方が良いこともあるよ〜」

ジャリンジャリン言わせながら

そんなことを言った。

「ええ...いいじゃないですかー!」

そんな感じで国から出た

しょうがない...もしさっき黙らせた

のが絡んできたら面倒くさいから...


 彼女たちが国を出た後...

1人の男が殺された

その男は元々、国直属の研究員で

とある技術を蘇らせた…

それは金属を別のものに

"見かけ上は"変えるというもの

まさに錬金術だった....。

金属の上を金属で包む技術...。

後に彼の送ったその技術の文書は

ギルドに渡った....が

世に出ることはなかった。

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