OPETH の存在は PORCUPINE TREE 経由で知っていましたが、どの作品から聴いたら良いのかわからなかったので、今回の情報は非常にありがたいです。
どの曲も素晴らしく、やはり聴いてみるべきアーティストです。
「Ending Credits」が演歌というのはわかります(^_^)。CAMEL の「Ice」を連想しました。
作者からの返信
@windrainさん、コメントありがとうございます。
もしデスメタルが苦手であればOPETHには純プログレのアルバムもあります。
今回紹介した『Damnation』や、『Watershed』後のアルバム、特に『Pale Communion』(2014)がおすすめです。
たとえデス声無しでもMikael Åkerfeldtの歌声・ギターの表現力には惚れ惚れしてしまいます。彼の奏でるPRSの芳醇な音色には本当に憧れます(なおお値段)。
編集済
聴く方で忙しかったので一旦スルーしていましたが、OPETHについてはコメントせにゃならんでしょう。
OPETHは間違いなくデスプログレメタルにおいて重要なバンドだと思うのですが、案外OPETHを知っている人や好きという人と出会わないんですよね。デスメタルとプログレメタルの両方が好きという人が少ないのかもしれません。
バンドマンで好きなバンドにOPETHを挙げているのを見たことがあるのは、Nemophilaのむらたたむ(Ds)だけです。
海外のOPETHのオマージュ的な曲をやっているバンドなら、当然OPETHは好きなんだと思いますが。
たまにOPETHに言及している記事を見つけると、なぜかみんな"Blackwater Park"を歴史的名盤と位置付けて、当時"Ghost Reveries"がどれだけ高く評価されたかを忘れているかのような書き方をしている。あれって絶対、プロデューサーがSteven Wilsonだからそう書いてるだけだと思いますね。
"Blackwater Park"なんて当時、「前作よりマシにはなったけど、やっぱり複雑で覚えられない」という評価しかされていませんでした。名盤には程遠い評価でしかなかった。あれを聴くのは変な趣味の好き者だけ。
当時リアルタイムでOPETHを聴いていた人は、どのアルバムが好きかは人によって割れていました。4th派、5th派、6th派、7th派と。その全ての人が名盤として納得したのが"Ghost Reveries"だったのです。好みはあるにせよ、あれが4thからのOPETHの完成型であることを誰もが疑いませんでした。
私は"Damnation"派でしたけど(でも曲単体で好きなのは5thの"Harvest"なのですが)、それでも"Ghost Reveries"がOPETHの最高傑作であることは否定のしようがありません。
とはいえ、デスプログレメタルとしてのOPETHのベストアルバムを決めるのは、実は難しいんじゃないかと私は思います。
収録曲全てのバランスが良いのは確実に"Ghost Reveries"で、これは通して聴いてもいけるアルバムだと思いますが、曲単体だと5th、6th、9thに8thの曲よりいいのがあるんですよね。結局、どれが一番か決めるより、全部持っておいて、自分でベスト盤を作ったほうがいいんじゃないの? と思います。
デスじゃないのでエッセイの話とは逸れますが、"Heritage"以降のアルバムに関しては、私は"Sorceress"が一応の頂点じゃないかと評価しています。"Heritage"は70年代ロックのオマージュ色が強すぎてオリジナリティに欠けていましたし、"Pale Communion"はオリジナリティは出てきたものの、曲としての魅力がいまいちな印象があったのが、"Sorceress"ではうまくバランスを取ったように感じています。
実は"Sorceress"は純プログレ化したOPETHの"Ghost Reveries"なんじゃないかと私は思っています……が、もはや本当に真面目に聴いてる人がどれだけいるのか、怪しい有様ですね。でもまあ、もともとOPETHは聞き手を選ぶ変な曲をやるバンドだったので、本来のOPETHに戻っただけなような気もします。
"In Cauda Venenum"はまた作風が変わったので、評価は今までとは別に考えることになるでしょう。ちょっとPorcupine Treeっぽくなったかも。
[追記]
この書き方だと、真野魚尾さんがマイフェイバリットに"Blackwater Park"を挙げていたの批判しているように取られる可能性がありましたね。
マイベストとしてどのアルバムを挙げるかは、好みなのでいいんです。私も迷います。キーボードワークが巧みな9thをベストにするかもしれません。
ただ、マイフェイバリットとして5thを挙げながら8thを「名盤」と評価しているあたりが、わかってるなと思ってニヤリとするところだったんですよね。
リアルタイムで8thを聴いたときの衝撃は忘れられません。おそらく当時の全てのOPETHファンがそうだったと思います。私なんか「OPETHにデスは要らないだろ」と言っていましたが、それが間違いだったことを嫌というほど思い知らされました。
そして、本当にデス要素がなくなってしまい、寂しかったのも事実です。
作者からの返信
涼格朱銀様、コメントありがとうございます。
今だから言いますが、第1回のフェイバリットにOPETHのアルバムを挙げる際『Blackwater Park』か『Ghost Reveries』かで、かなり迷いました。断トツで大好きな曲は前者収録の「Bleak」である一方、リアルタイムで出会って「恋に落ちた」のは後者の方だからです。
最終的にはどれも「そのバンドで一番好きな曲が収録されているアルバム」という条件でセレクトさせていただきました。今改めて見返してみても、やはり納得の選出です。
そんなわけで、『Ghost Reveries』をベストとする意見に反論はございません。本文でも書いているように「全曲必聴の名盤」だと思います。
デスメタル脱却以降のサウンドは、私自身の好みから微妙に外れてしまうので、評価が難しいです。強いて挙げるなら、前の方のコメントに返信させていただいた『Pale Communion』でしょうか。ギターソロなどのインストパートに聴き応えを感じるのがその理由です。
以降のアルバムも「いい感じのプログレバンド」として聴くにはそこそこ満足なのですが、「プログレデスの絶対王者」として暴れていた全盛期を知っていると、正直寂しく感じてしまいます。こればかりは所詮にわかファンのわがままであると自覚しております。