第八話 転校?

「あなたがとても運がいいことがわかったわ」


ミリアさんは、呆れたように頭を抱える。


「私はてっきり、そのストーンを持ち帰ったのかと、」


「ははは...」


僕は引きつった笑顔でとりあえず笑う。


宇宙人ってこんなに近い存在だったとは、もう僕の常識は通用しなさそうだ。


「それで、今後どうなるんでしょうか?」


僕は話の内容を変え、今後の見通しを訪ねた。


「うーん、一度上に確認したいのだけれど」


「ピンポーン」


そのとき不意をつくかのように、インターホンの音がリビングに響いた。


...


「誰だろ、こんなときに...ちょっと見てきますね、」


僕は玄関の方向を向き、立ち上がろうと脚に力を入れる。


「その必要はないわ」


そのときミリアさんとはまた違った、少し幼い声がとても近くで聞こえた。


「えっ」


僕は慌てて声のする方へ体を動かす。


「あがらせてもらうぞー」


「学長っ!」


そこのは、テーブルの身長にも満たない、一人の少女が立っていた。


一体どうやって入ったんだ、鍵は締めてたはず...


「すみません、少しイレギュラーなことにっていて、」


ミリアさんが、僕より少し態度を小さくしながら言った。


「わかっている、そのことなんじゃが、」


その少女は、目を輝かせながらこちらを見つめる。


「お主、名前は?」


「オサムですが...」



僕は、なにか威厳のような圧を感じ、少し声が小さくなっていた。


「オサムというのか...よし、決めた!」


一気に声色が明るくなる。


「お主、うちの学校で預かることにする!」


そのとき、なにか番狂わせなことを発言したかのような雰囲気に包まれた。




「学長!」


ミリアさんは、掌をテーブルにつき立ち上がる。


「彼は一般人ですよ!」


「この状態で一般人とは言えないだろー」


ミリアさんの言葉を軽くはね返す。


「それって、どういう...」


「というわけじゃ、よろしくー」


僕は、勝手に進む話を傍観することしかできなかった。









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アームストーン riakis @riakis

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