第4話 とりあえず武器決めるか

さて、平民だから権力争いとかに巻き込まれずに平和に育った。今10歳。

こんくらいの子供は冒険者に憧れる年頃っぽい。

まあ俺は冒険者になって破壊しまくるために生まれたからね。他の子供とは違うのだよ!! はーっはっは!

…さて。まあそろそろ父さんに冒険者になりたいって言っていいと思うんよ。

言ってこよー!

「とーさーん!」

「おー? レイアか。どうしたー?」

「俺冒険者になりたーい!」

「おおー! レイアも冒険者に憧れるようになったか! 父さん嬉しいぞー!」

父さん、今は農作業してるけど昔は冒険者だったんよね。

結構強かったらしいよ。でも本人が楽しく語ってるだけだからそんなに信用できないね。

「なんの武器がいいんだ? 今から買いに行くかー」

そんなの決まってる。

「戦鎚がいいんだ!」

「へーぇ、珍しい。じゃあ現役の時俺の行きつけだった店にいくか。」

「そんなんあるの?」

「うん、まさかぼっちだと思われてた系?」

「ソロで一人悲しくやってたんだと思ってた。」

「シルクぅぅ~レイアがひどいよぉぉ~」

「えぇ…? どうしたんですか…?」

こっちはシルク、俺の母親ですね。相変わらず美人。昔は冒険者でヒーラーやってたらしいよ。天使じゃん、絶対モテただろうに。何でこんな父さんと結婚したんだろうね?

「かくかくしかじかでレイアがぼっち扱いしてくるー…」

「お父さんはすごかったんですよ?」

「ほぇー、そなの? 母さん騙されてない?」

信じれないなぁ~…

「ほんとだよぉ~」

「そっか、まあいいや。武器ほしい」

「マルクスさん、レイアに武器を見繕ってあげてください。」

「わかった! ついでにギルド登録もしとくか」

「ありがとう、よし行こう!」

「待ってくれ、せめてこの野菜しまってから…」

「しゅっぱーつ!」

「えぇぇぇちょっと待ってよぉぉぉ」

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