第3話 とりあえず名前決まった

「おぎゃーおぎゃーぁ!」

茶髪の女性と赤髪の男性が、生まれたばかりの俺をのぞき込んでいる。

「シルク、よくやった! 元気な男の子が生まれたぞ!」

赤髪の男性が言った。たぶんこの人今世の父親だな。

「よかったです。名前は何にしましょう」

茶髪の、シルクと呼ばれた女性(おそらく母親)が優しく微笑んだ。

「そうだな、れいあん……レイアだ!」

なるほど、髪が漆黒で目が赤いから冷暗れいあんだからレイア、か。

……かっこいい!!!!

「お前のパパのマルクスだぞー。こっちはシルク、ママだ。かわいいママで幸せだなー!」

「ふふっ」

なるほど、マルクスはシルク大好き人間なのか。

でもネーミングセンスよき!

レイアかぁ…かっけえ…


―――かくして、破火炉錬の転生体レイアが誕生したのであった。

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