第2話 とりあえず転生させて
「…はぁ、あなた馬鹿なんですか。」
「……ん? 転生の時に出現する女神?」
「そうですけど。破壊しまくりたいから死ぬってあなた馬鹿ですよね?」
「馬鹿じゃない! 転生したいなら死ぬのは当然だろ!!」
「そんなできるかどうか分かんないことに命かける人あなたくらいですよ、
「さすが女神。俺の名前把握済。」
「そうですね」
「よっし! 転生させて!」
「お断りです」
「え」
「…って言われたらどうするんですか」
「おぅふ」
「まさか」
「…考えてなかったです」
「あなた馬鹿ですか? 馬鹿ですね」
「まさかの馬鹿決定」
「当り前じゃないですか」
「えぇぇぇ…」
「まあ可哀そうだから転生させてあげるんですけどね」
「まじ!? ありがとう!!」
「粉砕したいから転生するってことでいいんですね」
「うん!!」
「じゃあどんな家に転生します? 平民の一般的な家でいいですか?」
「裕福ってわけじゃないけど貧乏でもないような家がいいな」
「分かりました。見た目の希望とかあります?」
「黒髪赤目のイケメンにしてほしい」
「…なんでそんなスラスラ決まるんですか?」
「このために何時間もかけて設定を練ってきたからね」
「…………………はぁ」
「どしたの?」
「ほんと馬鹿ですね」
「四回目!?」
「もういいです」
「うわ、諦めてるし」
「平民に転生させますよ、準備はいいですか?」
「いつでもいいぞ、かかってk「じゃあいきまーす」
この女神、人の話聞かずに転生させやがった
――そして眩い光に包まれて、意識が途絶えていった
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