第4話 我は魔王である

我は魔王である


我は魔王である。

平伏すが良い。


初代魔王は世界中を恐怖に陥れ、魔物を従え、人間たちを殺しまくった。

二代目魔王は初代から学び、魔物を使い、各地の村を襲い、世界を支配していた。

だが、初代、二代目ともに勇者に倒された。


俺は三代目として、支配すると反発が起こり勇者が現れると考えた。

以後新しい勇者は産まれてないらしい。

良かった。

俺は実力はない。

だって親の七光の七光のを受けているから、49分の1しか光ってないもん。

むしろ、魔王は光っちゃダメだから、親の七闇の方が正しいかもしれない。

俺にとって平和な世界が陥れている。


そんな馬鹿なことを考えていたら、配下のノミから勇者が現れたと連絡があった。


怖いよ!何それ?俺なんかした?

強いて言えば、三代目についていけないと暴走した魔物たちが暴れてるくらい?

え?何?人間って快楽殺魔人者たちの集まりなの?





そして勇者達は最下層にたどり着いた。

魔王を倒して、そのうちの一人、賢者が魔王のフリをしたのは別の話である。


時は少し前に戻る。

勇者が最下層付近まで来ている。

魔王は変化の魔法を使い王女に変身した。

牢獄に入り王女のふりをした。

勇者達は王女を牢獄から出すと、城まで連れてきてくれた。

私は自分の部屋に戻り、王様に事の経緯をお話しいたします。

皆様は魔王討伐を頑張ってください。


勇者達は魔王の城に戻っていく。

彼らは疑問に思わないのだろうか?

仮に王女だとして、どうやって飯も与えられず数年生きられるのか?

そもそも、王様に王女いるの?

とりあえずは窮地を脱したようだった。


一方その頃、魔王城では。

あれ?魔王様がいない。

最下級の骸骨兵が魔王の部屋まで来てみたが、居ないことに気がついた。

もしやもう魔王様は倒された?

落ちているローブを拾うと。


着てみたくなった。


わはははは

我は魔王である。

平伏すが良い。


練習してみた。

すると


貴様が魔王か!


なんか勇者達が来た。

ヤバイ。

これは本格的にマズイ。


骸骨兵は雰囲気だけ出して、勇者達に言葉を発した。

我に従うなら、世界の半分をやろう。

勇者達は驚き、相談しはじめた。


割とアリじゃないかな?

戦わなくて一生楽できるぞ?

いやいや、倒したら世界全部俺たちのものではないか?


どうやら、俺を殺す算段がついたらしい。

こうなったらヤケだ!

勇者達に攻撃を仕掛ける。

三人を一撃ずつで倒した。

あれ?弱くないか?

だが、賢者が生き返らせる。

そのうち、俺の身体が崩れ始めた。

所詮、最下級の俺だよく頑張ったよ。

そして、俺は討伐された。


最後に勇者達を後ろから撃つ賢者の姿が見えた。

えー、どうなってるの?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る