第10話 ソラの気持ち
「俺の勝ちだ」
負けた。ユキにその事実が重くのしかかった。
自分から勝負をひっかけておいて、すんなりと負けた。
「そっか、ほんとにダメダメだ私」
ソラに私のことを忘させてあげたかった。
ソラにつらい思いをさせてあげたくなかった。
でも、自分にはそれすら阻止することができなっかた。
「消えてしまいたい」
もう何も考えたくない。
あそこに帰っても、また辛い日々が待っているだけ。ならもういっそこのまま
「死んだほうが…」
瞬間、
「何ほざいとるんじゃこのバカがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ソラがの拳がユキの頭に落ちる
「いっった!!ちょっとなにす_____」
「___お前今何て言った?死ぬって言ったのか!!馬鹿なのかてめぇわ!!」
「ヒィッ」
いつになくソラが怒ってる。こんなにも怒っているソラは初めて見た。
「だ、だって、私、本当にだダメダメだし…」
心がまた、暗く染まっていく
「ソラにも迷惑かけちゃうかもしれない…」
「……」
「だ、だから…____
「___いいよ」
え?
「そ、それってどういう…」
「だから、俺に迷惑かけていいよって言ってんだよ」
その答えはあまりに予想外で、
「で、でも______
泣きそうになって
「__俺はな、お前といるのが好きだ。お前と一緒にいるためなら、どんなことだって乗り越えてやる。もちろん、お前が与える迷惑ってやつも、乗り越えてやるさ」
とってもやさしくて
「お前が、何にそこまでおびえているのかは知らねぇ。けど、俺は何かユキが困っているなら助けてあげたいんだ」
とってもかっこよくて
「だから、もういちど頼む。俺の友達になってくれ」
あぁ、やっぱりそうだ
「はいっ////喜んでっ」
私はソラとずっと一緒にいたい。
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