第12話 パパ!お風呂入ろ!part2

「あたしがパパの背中流すの!ママはあっち行って!」


愛花ちゃんがバタバタと手を振り回した。


「えー!ママがお背中流したいのにー」


ぷくーっと未来が頬を膨らませる。

2人はバチバチに火花を散らしていた。

ヤバいな……ここは何とかしないと。


「……みんなで流し合いっ子しない?」


俺はおそるおそる2人に提案してみる。


「本当?パパがあたしの背中流してくれるの?嬉しい♡」

「やったー!パパと流し合いっ子だぁー!」


俺たち3人は椅子を三角形を並べた。

俺は愛花ちゃんの背中を、愛花ちゃんは未来の背中を、未来は俺の背中を流す。


「ママずるい!あたしがパパの背中を流したいのに!」

「ふふん♪いいだろー!パパとママはラブラブだから♡」

「えー!あたしもパパとラブラブだもん!大きくなったらパパと結婚するんだから!」

「ダメよ!パパはママと結婚してるからー」


未来が後ろから俺に抱きついた。

柔らかい胸がむにゅうと背中に押し当たる。

タオル1枚越しに、未来の生乳の感触が伝わってきた。


「あれれー?パパのここがテントみたいに……」


愛花ちゃんが俺の股間を指差して、


「ダメダメ!見るなー!」


俺は思わず股間を押さえた。


「ねえねえ、どうして大きくなったの?」

「いや、それは……」


愛花ちゃんは無邪気な笑顔で聞いてくる。

……5歳の女の子に言えるわけない。


「ママー!どうして?」


今度は未来に聞く。

上手く誤魔化してくれ……


「パパはね、ママのおっぱいが背中に当たっちゃったから、えっちな気持ちがぐーんと高まって、ここが大きくなっちゃったの!」

「ば、バカ!何を言って——」

「あはは!パパのえっちー!あたしの胸もほらほら!」


愛花ちゃんが俺の足に胸を押し当てた。


「こら!やめなさい!」


さすがの俺も叱ってしまった。


「はぁーい。パパ……」


一瞬、しょぼーんとした顔を見せたけど、


「パパがえっちなのが悪いんでしょ!パパのバカー!」


ドンっ!

愛花ちゃんが俺の腹にパンチした。


「ぐわ!」


不意打ちを喰らって、俺は身体をのけぞらせた。


「おわー!」

「きゃあ!」


俺は足をすべらせて転んでしまった。


「痛てぇ……あ、これは」


俺の身体の下に、未来がいた。

しかも……裸で。

倒れたついでに、未来のタオルを剥ぎ取ってしまったらしい。

一糸纏わぬ姿……白くてきれいな身体だ。

あどけなさの中に、肉感的な魅力もあって……おいおい俺は何を考えてるんだ。


「パパ……触ってるよ?」

「うわ!ごめん!」


未来の胸を思いっきり掴んでいた。

俺は慌てて手を離した。


「本当にごめん。これは事故で」

「いいの。パパはあたしと夫婦なんだから。もっと触ってほしかったなー」

「も、もっと⁉︎」

「パパもママも顔真っ赤だー!2人ともえっちだね!」


愛花ちゃんが大笑いした。


……死ぬほど恥ずかしいぜ。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る