キャラクタと設定
■登場人物
【ソウガ=タツミヤ】
元・旭光帝国陸軍中将。
15歳で一兵卒として旭光帝国軍に入隊し、魔王率いる魔族との戦争——光魔大戦において数々の武勲を上げて中将にまで昇進した。
魔王討伐を果たして人類を救った「解放の英雄」。
しかし、その存在を快く思わない帝国宰相の息子、コレモチ=アマガ中将の陰謀により無実の罪を着せられて辺境地域に左遷されてしまう。
本人は、戦争で生き残ったのも出世したのも「運が良かっただけ」と言うが、実は両目にこの世の森羅万象を見通す究極の”目”、『竜の目』を宿している。
【シオ】
旭光帝国陸軍少尉。ウサギに似た大きな耳を持つ亜人、ニト族の女性。
ソウガが左遷された、ジュシュ開拓領ロガ自治区でソウガの案内役を務める。
帝国軍士官学校主計科を卒業しており、優秀な士官なのだが……少数民族出身であることがコンプレックスとなって周囲に馴染めず転属を繰り返していた過去がある。
金銭の計算や物資の融通、情報分析などに大変な才能があるのだが、過去の上官は誰もそれを見抜けず、本人もまだ自覚していない。
大事なところで噛むクセがある。
【ガストン】
元・旭光帝国陸軍軍曹。
ソウガ同様に現場からの叩き上げで軍曹に昇進した優秀な軍人だった。特に射撃に関しては、かなりの実力を持っているらしい。
無能者で有名な上官に意見具申したことがきっかけで所属していた部隊を追われ、ソウガと同じくロガ自治区に流されてしまった。
当初は酒に溺れて道を踏み外していたが、ソウガに叩きのめされてから心を入れ替え、ソウガの右腕となる。同じく左遷された部下二名の将来を守るために自ら進んで懲戒除隊処分を受け入れるなど、男気がある。
【サーリヤ】
ソウガたちが身を寄せることになった辺境の名もなき一部族を率いる美しい女性。
族長の娘という扱いであるが、族長である父親は既に他界している。
星を読み、未来を占うシャーマンでもあり、一族に代々伝わる予言に出てくる「運命の目を持つ御子」がソウガのことであると確信している。
良妻賢母を絵に描いたような性格だが、予言を成就させてソウガを一族の長にするために自分と結婚するように迫るなど、強引な一面も。
ただ、ソウガにほぼ一目惚れ状態であり、早く結婚したいというのは偽らざる本心である。
【キダジャ】
サーリヤに仕える一族の男。
優秀な竜乗りにして狩人。
【コレモチ=アマガ】
旭光帝国陸軍大将。ソウガを陥れて一兵卒に降格し、辺境行きを命じた張本人。
元々、ソウガと同格の中将であったが、隣国のナロジア王国との間に勃発した国境紛争を収めたとされる実績で大将に昇進し、現在は帝国全軍の実権をほぼ掌握している。
……が、兵たちの多くはソウガを尊敬しており、軍の引き締めに躍起になっている。
【ケンモチ=アマガ】
旭光帝国宰相。コレモチ=アマガの父親。
政治は父が、軍事は息子が実権を握ることで、旭光帝国を意のままにしようと企む。
【ユミナ=キシロ】
旭光帝国陸軍中将。『赤雷』の異名を持つ女傑。
代々軍人の家に生まれ、士官学校を首席で卒業後すぐに輝かしい武勲を上げている。
ソウガの元上官で、ソウガが持つ才能を見出した。
アマガの専横を快く思っておらず、アマガの息が掛かった者だけで上層部が固められてしまっている現在の帝国軍において、唯一の良心と言っても過言では無い存在。
【幻の少女】
時折、ソウガの前に姿を見せる謎の少女。
時代がかった喋り方でソウガを焚きつけるような言動をするが……その正体やいかに。
■設定
【旭光帝国】
元々小さな島の中で豪族たちが相争う土地であったが、数百年前にオオダ一族が全土を統一したことで誕生した国家。
その後、ナロジア王国をはじめとする外国の文明を進んで受け入れては独自に発展させ、魔法と科学を融合した『魔導科学』の技術を世界に先駆けて実用化したことと、魔族との光魔大戦において人類側の中心的な役割を果たしたことで一気に世界をリードする大国に成長。
現在は帝国本土とは海を隔てたユレジア大陸の東側ほぼ三分の一を、ジュシュ開拓領として併合しており、元々ユレジア大陸にあった強国、ナロジア王国とは国境を隣接している。
国境線を巡っては何度も紛争を繰り返しており、現在は休戦協定を結んでいるものの、常に一触即発の危険をはらんでいる。
【ジュシュ開拓領】
ユレジア大陸東側の広大な平原地帯を含む豊かな土地。元々、様々な亜人や民族が混ざり合って暮らしており、統一政府のようなものは存在していない場所だった。
地の底から魔王率いる魔族が侵攻してきたことで長い間魔族の支配下に置かれていた。
ソウガ率いる旭光帝国によって魔王が倒され、解放されてからは旭光帝国の開拓領として併合されることになった。首都はシンラク。魔導機関車による鉄道網が張り巡らされ、世界で最も活気がある場所と言われている。
【ロガ自治区】
ジュシュ開拓領の西端にある、少数民族による自治区。
山と湖と草原以外何も無い辺境中の辺境。
ナロジア王国領と接しているものの、戦略的価値は特に無しと判断されており、ほとんど飾りだけの行政府が置かれているのみである。
【ナロジア王国】
ユレジア大陸の中央部を領土とする古くからある大国。
光魔大戦の折には防御を徹底して魔族の侵入を防ぎ、魔族との戦いの矢面には旭光帝国を立たせることで共倒れを狙っていたが、ソウガの活躍によって旭光帝国が勝利した挙げ句、狙っていたジュシュを併合されてしまったことで焦りを抱いており、常に国境線を脅かしては旭光帝国と小競り合いを続けている。
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