第14話 私と滝くん②

 第7話の聖女様視点になります。

 視点切り替え遅かったかもです。。。


 〜〜〜〜〜〜



 滝くんに告白をされた。


 正直嬉しかった。

 いつも私の話を聞いてくれて居心地のいい滝くん。

 でも下心とかはなくて、そういう風に見られてないと思ってたからまさか告白されるなんて思っても見なかったけど。


 嬉しい。

 だけど私は関係が壊れるのが怖い。

 彼氏彼女なんて不確かな関係、ちょっとしたことですぐに壊れてしまうかもしれない。

 人間関係なんて簡単に壊れてしまうって知ってるから…。

 そしたら、もうこうやって喋ってくれなくなるかも。

 それに一緒にいたいって感情が、滝くんのことが好きだからなのかまだ分からないし……。




「ごめんなさい、滝くん……」



 言ってからハッとしてしまう。

 これじゃただ振っただけだ。


「そっか……。ごめんね」


 私を気遣って謝らせてしまった……。

 チラリと見える目元が心なしか悲しそうにも見える。


「謝らないで?嬉しかったです。でもお付き合いは私……」



「うん、ありがとうな。返事してくれて。」


 滝くんは気まずいのかこの場から去ろうとしてしまう。

 待って、待って、滝くんっ


「あのっ!滝くん……」


「??」


「セフレならいいですよ?」


 疎遠になってしまうのではと焦ってしまった私は

 告白された後に心の隅で考えていた事を口に出してしまった


 だけど後悔はない、かな


 滝くんは足を止めて此方を振り返る。


「滝くんは喋りやすくて一緒にいて楽しいですが……。

 私恋愛とかよく分からないですし、それにお付き合いして相手に時間を合わせないといけないと言うのが好きじゃないんです。」



 それは本当だったりする。

 1人の時間が長すぎて、誰かと約束して頻繁にどこかに行くというのは億劫に感じてしまう。



「でも…えっちなことには興味あるので……」



 そういう話をしているのに言わないわけにはいかなかった。

 本当のことだし……。



「それでセフレ??」



「はい……ダメですか??」




 滝くんは戸惑っているみたい。

 告白してくれたとは言えすんなり頷かないのは逆に好感を持ってしまうけど。




「エッチなことに興味があるの?」


 そんな風に聞かれると恥ずかしくなってしまい俯いてしまう。

 なんだろこの感じ。



「あります…。この歳なら誰だってあるはずです、きっと」


「滝くんとそういう事するの嫌じゃないというか……想像できてしまうんです」



 そう。

 滝くんに告白されてからの短い間で彼とエッチな事をしている自分を想像してしまった。

 驚くほどすんなり心の中に入ってきて嫌悪感なんてなく高揚してしまった自分がいる。



「後悔しない?」



 まだ頷かないのか……。



「しませんっ」


「私、滝くん以外に好感の持てる男性知りませんし、このままじゃ一生処女だと思うので」



 ここまで言えばさすがに……。

 というかわたしすごくエッチしたい女みたいじゃない…。

 引かれてない??

 いや……こんな話してる時点でダメか…。




「じゃあ、俺たちはセフレってことで」



 少し暗くなり始めていた心が明るくなる。

 それと同時に焦っていた心が落ち着いて冷静になる。


「はい…宜しくお願いしますね??」



 っ……!

 わっ、わたし……滝くんとセフレになっちゃった……!

 ど、どどどうしよぉ……!?





 

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