第13話 私と滝くん①

私、御園真帆は学校で聖女様だなんて呼ばれているらしい。


中学の時に仲の良かった咲ちゃんという友達がいた。

最近好きな男の子ができたらしくて度々会話にそう言った話を入れてくる。

恋愛相談みたいなこともされていたので好きな男の子が誰なのかも聞いている。


咲ちゃんがその男の子と喋る流れで私も喋る様になった

でもその人は喋っている時に胸ばかり見てくる人でなんだか嫌だった。


ある日、その男の子に告白をされた。

喋ってて好きになったんだとか、、胸ばかり見てたけどね?

私は全然好きじゃないし咲ちゃんの好きな人だから丁重にお断りした。


次の日から咲ちゃんは私を避けるようになって喋ってくれなくなった。

あの男子に何を聞いたのかは知らないけど、無視されるんだからもうどうしようもない。

結構仲が良かったのにショックだった。


男子からは下心のある感情を、

女子からは嫉妬のこもった陰口が増えたりもした。

人見知りな私は自分から誰かに心を開くのには時間がかかる。

たいして話したこともない相手なら陰口くらい言ってしまうものなのかもしれない。



高校に入って無難な立ち位置を陣取ろうと

八方美人というか、当たり障りのない態度で周りに接し続けていた。

そしたらいつのまにか私は聖女様と呼ばれる様になった。

聖女って、、、


「さすが聖女様」 

「やっぱり私たちと違うね」 


そんな風に言われても嬉しくないし、もう持ち上げてるのか嫌味なのかも分からない。

容姿には自信があるので高校では頻繁に告白される様になった。

だけど話したこともない相手に付き合ってとか言われても困るので丁寧に断りつづけた。


高校2年になっても私は素で仲良く出来る相手がいなかった。

相変わらず聖女様と呼ばれているし人見知りは変わってないので本当の友達はできなかった。

仲良くなってもまた無視されるんじゃという気持ちもあった。


あれ、、、私の青春すごく枯れてる、、、とふと気づく。

お母さんは最近仕事で遅いしなんだか無性に寂しさを感じる


移動教室の帰り道、人通りの少ない4階の校舎の隅で1人ため息をついていたら前髪で目が見えない滝くん?に会った。


特に何も話す気なんてなかったのに滝くんの「どうしたの?」

という言葉から少しずつ会話を始め、

滝くんはすごく聞き上手でつい胸の内を喋ってしまった。

寂しかったのもあると思うけど、目が見えないとか関係なく

滝くんからは全く下心を感じなかったので接しやすかった。



いつしかよく喋る様になって気づいたら大切な友達という存在になっていた。

同性の友達を作らない私が男の子と友達になるとは思わなかったけど、滝くんといると居心地が良くて喋ってる時の雰囲気が心地よかった。




そんなある日私は滝くんに告白をされた





〜〜〜〜

どうしてセフレを解消したのかは、もう少し後に出てきます。

全然重い話では無いのでご安心ください。。。


引っ張りすぎたかもしれないなぁと思ってます。。。


2000pv感謝です😘








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る