第8話 髪を切る
あの後たっぷりと御園とハグをさせられたけどやばかった。
主に俺の理性が…。
というか御園も目がとろんってしてたし。
密室とかでは絶対しちゃいけないな、うん。
これを毎日か……とかなり心配になるが楽しみにしている自分もいる。
だって俺はまだ御園のことが好きなんだから。
家に帰ると待ってましたと言わんばかりに由希に出迎えられた。
美容院を予約したらしく由希も一緒に予約したらしい。
お金は母さんが気前よく出してくれてついでにデートしてきたら?と余分に渡された。
きっとお母さんもお兄ちゃんが髪を切るのが嬉しいんだよと由希は言う。
まぁ、こんな髪型してたら息子は青春捨ててると思われてたって仕方ないか。
「いらっしゃいませ〜」
妹がいつも言っているという美容院に行く事になった。
お客さんは女性ばかりでこんなところ1人で入るとか絶対無理だわと思ったので由希が着いてきてくれて助かった。。。
「どういう髪型にしますか?」
担当してくれたのは綺麗なお姉さんだった。
今のこんな髪型を見ても表情を変えないところは流石プロだなぁと思う。
「えっと…」
あらかじめ由希にこの写真見せて!と言われていたので
スマホの画面を見せる。
「わかりました〜」
今までは近所の床屋にいっていたが、俺は髪を切られているとすごく眠たくなる、
店内のBGMとハサミの音といい匂いで目がしゅぱしゅぱして開かなくなるのだ。
という訳で遠慮なく目を瞑る。
髪型が変わっていって、もし似合ってなかったらと思うと目を開けられないというのもあるが…。
最後に髪を整えられて終わりましたよ〜と告げられた。
鏡に写っていた自分は、短くなった髪がセンター分けに整えられ、めっちゃ清楚なイケメンになっていた……。
あれぇぇ?
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