第6話 ジュンビ/中多さんの熱い視線を感じるぞ……

○映画館・シアター内(昼)

   #主人公と紗江、チケットを買って座席にやってくる。


紗江

「先輩、席はここみたいですよ。」

「スクリーンが見やすくていい場所ですね。」


   SE 席に座る音


紗江

「周りの席、誰もいないみたいですね。」

「はい、映画に集中できそうです……。」

「近くに人がいないと、それはそれで怖そうだけど……。」


「わ、わかりました。そのときは遠慮なく先輩にしがみつかせて……。」

「……って、そ、そんなことできないですよぉ!」

「……でも……」


   #紗江、隣の肘当てにおかれた主人公の手を見つめると、小声でつぶやく。


紗江

「でも……この前は繋げなかった手を……。」

「今日なら……!」


   SE 映画の始まりを知らせるブザー


紗江

「ひゃっ!?」

「えへへ、びっくりしちゃいました……。」

「映画、始まるみたいですね。」


「……先輩、あんまり心配しないでください。」

「先輩と一緒だから……怖い映画も、きっと平気です!」



《第7話へ続く》


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『ASMRボイスドラマ アマガミ Vol.3 中多紗江編』(CV・今野宏美、CV・阿澄佳奈)

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