第5話 センタク/中多さんと観るならやっぱりコレだな!

○映画館・ロビー(昼)

   #主人公と紗江、映画館のロビーで合流する。

   SE 多くの人がいる喧騒音


紗江

「映画館って、来ただけでなんだかワクワクしちゃいますね。」

「今日は先輩と一緒だから、余計にそう感じるのかも……えへへ……。」

「そ、そういえば、今日はどの映画を見ましょうか?」


「お互いのいろんな表情を見たいから、当日決めるって話でしたよね。」

「あっ、この映画はどうですか?」

「主人公の男の子の演技がすごくて、とっても感動するって話題になってました。」


「先輩が見てるそのポスターは……大きな怪獣が出てくるやつですね。」

「いろんな街を壊しちゃうシーンがすごい迫力らしいです。」

「あとは……こっちのアニメ映画はどうでしょう?」


「マスコットキャラが可愛くて、キュンキュンしちゃうらしいですよ?」

「ん~……どれも面白そうで迷っちゃいますね……。」

「私も……今日のデートのこと、ずっと覚えていたいです。」


「観る映画も、絶対に忘れないようなものにしましょう。」

「……《だったら、この映画がいいかも》、ですか?」

「『カース・オブ・マミー』……呪いのミイラが次々と人々を襲う……。」


「こ、これ、ホラー映画ですか……!?」

「怖い映画は、あんまり得意じゃなくて……。」

「うぅ……でも、先輩との思い出になるなら……!」


「私、観ます……! ホラー映画でも、大丈夫です!」



《第6話へ続く》


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『ASMRボイスドラマ アマガミ Vol.3 中多紗江編』(CV・今野宏美、CV・阿澄佳奈)

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