さ行 さ〜し 〆
『さ』
再考(reconsider)
すでに行った決定を正当化する理由を探し求めること。
財産(property)
ウィスキーを飲む貧乏者とシャンペンをかぶ飲みする金持ちとを区別するもの。どんな物質的なものでもよい、それになにも特別の価値がなくとも、それを甲が所持していて、乙が欲しがっても渡すまいとするたぐいのもの。なんでもあれ、一人の所有欲を満足させ、他の全ての人の所有欲を失望させるもの。人が矢も盾もたまらず奪い、後はいつまでも放っておくもの。
財政(finance)
歳入と資源を、管理者自信の利益になるように管理する技術ないし理論。
災難(calamity)
並々ならぬ明瞭さで、この世のものごとは思い通りにならないということに気付かせてくれるもの。災難には2とおりある。ひとつは我が身の不幸、もうひとつは彼が身の幸福。
サーカス(circus)
老若男女の別なく、人間が道化役を演ずるさまを、馬やライオンや象たちが見物することを許されている場所。
搾取(defraud)
人を信じやすい者に教訓と経験を授けること。
殺人(homicide)
一人の人が他の一人の人のために殺されること。だが、殺される側にとっては大きな問題ではなく、もっぱら法律家の便宜となる。
裁き(justice)
忠誠、税金、報酬など、政府が国民に売りつける商品。
錆びついた(rusty)
正義の女神の剣。
さらし台(pllory)
個人的名声という刑罰を科する機械装置。
賛美者(encomiast)
特定のとまでは行かない種類の嘘つき。
『し』
市会議員(alderman)
頭のいい犯罪人で、公然と略奪を行うと見せかけながら、自分が密かに行う盗みを覆い隠す。
死刑執行人(executioner)
老衰から来る災禍を軽減させ、溺死する機会を減少させようと、能う限りのことをする人。
地獄(hell)
いまは亡き辞書作りノア・ウェブスター博士の住い。
辞典(dictionary)
ある一つの言葉の自由な成長を妨げ、弾力なく固定しようとして案出された、悪意に満ちた文筆関係の仕組み。ただし、本辞典に限り、きわめて有用な製作物。
自制(self-control)
先行する偏愛の道楽である。
自尊(self-esteem)
誤った評価。
実在(reality)
気のふれた哲学者が見る夢。
嫉妬心(envy)
きわめて乏しい能力向けに調節した競争心。
慈悲(mercy)
犯した罪を見つけ出された物が愛好する一つの特質。
自明の(self-evidence)
他のすべてのものを除き、自分自身にとってのみ明白な。
謝罪(apologize)
将来犯すはずの罪に対して基礎をおくこと。
赦免する(pardon)
刑罰を免除して、再び犯罪の世界へ戻してやる。犯罪の魅力に忘恩の誘惑を付加する。
自由(liberty)
想像力の所有物の中で最も貴重なものの一つ。
習慣(habit)
自由への手かせ足かせ。
宗教(religion)
最も高貴で不可思議な集金システム。「希望」と「恐怖」を両親とし、「無知」に対して「不可知なもの」の本質を説明する娘。
主義(principle)
あまりにも多くの人々が元金ならぬ利息と混同する代物。
祝賀(congratulation)
嫉妬心から生まれる礼儀正しい行為。
熟慮(deliberation)
バターが塗ってあるのは果たしてどちらの側であろうかと、自分のパンを仔細に点検してみる行為。
首都(capital)
悪政の府。
殉教者(martyr)
最少抵抗線ならぬ最少不本意線をたどって、おのれの渇望する死に行き着こうとする者。
上院議員(senate)
有権者の競売で運の良かった入札者。
正気(sanity)
殺人の直前と直後に見られる精神状態。
商業(commercial)
Aなる者がBなる者から、Cなる者の商品を奪い、その埋め合わせにBなる者がDなる者のポケットから、Eなる者の所有にかかる金銭をかすめとる取引の一種。
賞賛(admiration)
他の者がれわれ自身に類似していることを如才なく認めること。
称賛(APPLAUSE)
決り文句のこだま。
小説(novel)
水増しをした短編小説。作文の一種で、その文学における関係は、パノラマと美術との関係に等しい。
象徴(symbol)
何かある他のものを代表する、あるいは表すと考えられているもの。その多くは単なる遺物。
女王(queen)
一国の統治を、国王がいるときには国王によって、国王がいない時には国王を通じて行う女性。
贖罪(redemption)
罪を犯した者が、自分たちがその命に背いた神を殺害することによって、犯した罪の報いを免れること。
食人種(cannibal)
素朴な好みを失わず、豚肉以前の時代に特有な天然の食べ物を固守し続けている旧派に属する美食家。
食用(edible)
例えば、蛙にとっては蛆虫が、蛆虫にとっては蛇が、豚にとっては蛇が、人間にとっては豚が、蛆虫にとっては人間が、それぞれそうであるように、食べるに適し、消化して健康を増進させるもの。
食欲(appetite)
労働問題に対する一解決策として、神さまが思慮深く植えつけられておかれた本能。
女性(female)
男性と対立関係にある、美しくあるいは不実な性に属する一人。普通「男」の近くに住む、順応性の少ない動物。
知合い(acruaintance)
金銭を借りるに充分な面識があるが、金銭を貸すには充分な面識のない人物。相手が貧乏だとか無名であった場合には、顔見知りくらいだと言われ、金持ちだったり、有名だったりする場合には、親密な人間だ、と言われる友人関係をいう。
白(white)
すなわち黒
信仰(faith)
見たことも聞いたこともない物事について、知ったように語る者の言うことを、証拠もないのに正しいと信ずること。
真実(TRUTH)
願望と現実の天才的な混合物。
人生(live)
肉体を貯蔵して腐敗しないようにする精神的な漬け水。我々は、この漬け水がなくなりはしないかと思いながら生きている。けれども、たとえそれがなくなっても、惜しまれるものではない。
親切(kidness)
十巻からなる苛酷な要求に付せられた簡単な序文。
心臓(heart)
この有用な器官は感情と情緒が宿るところと、なかなかもって結構な空想で言われていたが、今日では、感情と情緒は胃にあって、胃液の化学作用によって食べた物から発生することがわかっている。
診断(diagnosis)
医者が、患者の脈拍と財布の重さによって、病気に対して行う予測。
心痛(distress)
友人の繁栄が原因でかかる病気。
人道主義者(humanitrrian)
救世主は人間であった、そして当の自分は神である、と信じている者。
真理(truth)
願望と見かけとを巧みに合成して作り出すもの。
侵略(invasion)
愛国者が、おのれの抱く祖国愛を立証するために用いる、最も広く世に認められている方法。
人類(humanity)
人間なる種族を意味する集合名詞。ただし、サルに似た詩人たちは除く。
神話(mythology)
原始の人々が、のちに作り上げるもろもろの真実の話とは別に、自分たちの起源、昔の歴史、英雄、神々について抱いている信仰の総和。
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