九、ゆうやけこやけ
沈みゆく太陽と引き換えに数個の星が空に輝きはじめた通学路、わたしは少し遠回りをして、あぜ道に放置されている野良ピアノのところへ寄った。延々続く田んぼのど真ん中で、誰に聴かせるでもなく、指に任せて乱雑に弾いてみる。ピアノの脚は泥まみれ、わたしにはコードが分からない。元々弾けもしないので最悪の演奏である。
笹垂行 倉埜羊 @31min_
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